~オリックス、FA戦線静観? の巻~
動向
スポーツ新聞はいまFAの話題一色。
FA宣言の期間は、日本シリーズ終了日から「土・日・祝日を除く7日間」以内。
つまり今年は、10月31日から11月9日までということです。
その動向が注目を集めていたのは、
糸井嘉男(オリックス)、岸孝之(西武)、山口俊(横浜)、大島洋平(中日)、平田良介(中日)、森福允彦(ソフトバンク)、陽岱鋼(日本ハム)、聖澤諒(楽天)の8人ですが、
徐々にその立場が、鮮明となってきました。
以下まとめます。
宣言確定:糸井、森福
宣言濃厚:岸、山口、聖澤、陽
残留濃厚:平田
残留確定:大島
最大で6人の移動がありそうです。
オリックスの動き
チーム防御率はリーグ最低、
チーム打率もリーグ最低のオリックス。
チーム全体が破れまくって、穴だらけのなか、
チームの柱・糸井がFA宣言。
残留が本線だとは思いますが、抜けるとなると戦力ダウンは必定。
上記の体たらくも重なり、
FA補強が(短絡的ならば)真っ先に考えられるとこですが、
今季のオリックス、
陽を除いて大きな動きはありません。
つい2年前、
小谷野、大引などほとんどすべての選手に手を挙げていたあの頃の強欲さは、多くの失敗を経て消え去りました。
先発不足のいま、岸が、山口が、
左腕不足のいま、森福が、
手を挙げようとしているのに。
もちろん、パズルを押し込むように選手を獲得しても効果がないことは、
2年前の失敗で身にしみてわかっていますが、
岸や森福を全く狙おうとしないのには、少し疑問を抱きます。
外野手の陽よりも投手が絶対的に必要なので。
小林慶祐
FAによる投手補強はなさそうなオリックスに、救世主候補が現れました。
山岡が撃沈した翌日、ドラフト5位の日本生命・小林が再び快投。
一回途中からリリーフし、8回1/3 を2安打1失点と完璧なピッチング。
チームは敗れ、この試合が社会人最後の登板となりましたが、
前回の好投も含め、素晴らしい旅立ちとなりました。
八回まで1人の走者も許さない完全なピッチング。
日本選手権一回戦時、来季からホームグラウンドとなる京セラのマウンドを、
「今まで投げたマウンドで一番投げやすい」と語っていた小林。
これはお世辞ではなく、本心なのかもしれません。
だとしたら、これほどうれしいことはありません。
FA選手は無用と訴えるかのような小林のピッチングを観て、
来季の楽しみがまた一つ増えました。
ただ、
来季の不安は楽しみの二倍以上はあるのですが…。