~オリックス、補強終了 の巻~
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オリックスの長村球団本部長は来季へ向けた補強終了を明言した。
今オフは外野手のロメロ、投手のコーク、ウエスト、ヘルメンと計4人の外国人選手を獲得。ドラフト指名9選手に金田を加えて支配下登録選手は66人となり、「このメンバーでキャンプを迎える」と説明した。2月1日以降に緊急性を伴う補強の可能性は残すが、ひとまず戦う形を整えた。(スポニチアネックス)
現在、オリックスの育成選手は、
投手:戸田、角屋、榊原(新人)、神戸(新人)
捕手:赤松、中道(新人)
内野手:坂本(新人)、ジョージ(新人)
外野手:張(新人)
の9人。
彼らのモチベーションを考えると、支配下枠、4つは必要でしょう。
ということで、支配下登録66人で、補強はとりあえず終了。
個人的な印象としては、来季優勝を狙えるような補強ができたとは言い難い。
なにせ、NPB始まって以来の完全最下位なのですから、
善悪は別として、巨人並みの補強をしてもおかしくないくらい。
以下、ポジション別に退団・入団選手を比較しながら、
簡単な戦力分析をしてみたいと思います。
投手
退団:小松、白仁田、太田、坂寄、佐藤、角屋(育成再契約)、森本
入団:山岡、黒木、山本、小林、山崎颯、澤田、根本、金田
7人の退団投手が今季あげた勝ち星は0。
ドラ1の山岡が福良の期待通り先発ローテ入りし、黒木・小林・澤田、人的補償の金田が中継ぎとして働いてくれれば、
来季、8~10勝の上積みは可能。
外国人退団:ミッシュ、コーディエ
外国人入団:コーク、ウエスト、ヘルメン
2人の外国人退団投手が今季あげた勝ち星は、これまた0。
外国人枠の関係もありますが、3人で5勝くらいは期待してもおかしくはないでしょう。
ん?
+13~15勝という数字が出てきました。
野手
退団捕手:田中、斎藤
入団捕手:飯田
田中・斎藤の穴はそこまで大きくなく、大きな戦力ダウンとは思えません。
ルーキー・飯田は26歳の社会人出なので、捕手として最低限の技術も備えているはずです。
退団内野手:堤、原、クラーク、ブランコ
入団内野手:岡崎
ユーティリティーの原の穴は高校出のルーキー・岡崎では埋まりませんから、ここはマイナス。
外国人二人の穴は、あってないようなもの。
退団外野手:中村、ボグセビック、糸井
入団外野手:ロメロ
オリックス唯一の三割打者、盗塁王の糸井の代わりが、
ロメロで埋まるとは思えません。
というか、誰でも無理でしょう。
ここは、大きな大きな穴です。
アップとダウン
もちろん選手個々のレベルアップが、チーム浮上の大きなカギを握るのですが、
そこは省いて、選手の入・退団のみの比較をしてみました。
投手力はアップ。
捕手、内野手は微減。
外野手は大幅ダウン。
チームで最も打率がよい、盗塁王の一番打者がいなくなったわけですから、
得点力は大幅ダウンが予想されます。
昨年もリーグ最低の得点だったのですが、現状、それ以下の打線となりそう。
福良が望む、細かい野球ができればよいのですが、
今年のプレーをみていると、それは到底難しそうで…。