~オリックス・契約更改⑧吉田凌・佐藤世那・塚田 の巻~
吉田凌
球数を多く投げても投球フォームが変わらない体力がついてきたと感じていますが、これからもっとすべてにおいてレベルアップをしていきたいと思います。
1軍でプレーをしている同級生もたくさんいるので、来季は見返せるような結果を出せるように取り組んでいきたいと思います。(オリックスバファローズ・オフィシャルウェブサイト)
二軍防御率5.79 という数字よりも、
42回を投げて奪三振18という数字の方が、吉田凌プロ入り1年目の苦闘を表しています。
超高校級のスライダーもプロでは悠々と見逃され、
力のないストレートを軽々と弾き返される。
東海大相模時代、ドラ1の器と称されながら、
指名が5位となったのは、そのストレートの弱さが原因(今年のオリックスドラ1・山岡泰輔の課題も同じ。非常に心配しています)。
体もまだできあがっておらず、
予想通りのプロ1年目でしょう。
ただ、その体ながら、ほぼ故障なく一年を過ごせたのは立派。
そのご褒美が、秋季キャンプの高知抜擢なのでしょう。
体が大きくなり、ストレートの力が増せば、
来年の一軍デビューもあり得ない話ではありません。
まずはファームで、飛び抜けた成績を残してほしいですね。
佐藤世那
1軍で勝負する為には全ての平均値を上げないといけないと思ったので、オフはランニング、ウエイトのトレーニングはもちろん、球速アップにも取り組んでいきたいと思います。
また今シーズン、ピッチングフォームが安定しなかったので、良いときの状態でいつでも投げることができるように、フォームを固めていきたいと思います。
こちらも吉田同様、課題はストレート。
見極められることの多かった吉田のスライダーに比べ、佐藤のフォーク自体は十分通用していました(52回を投げ奪三振39)。
もちろんストレートの威力が増せば、そのぶん、フォークの効果も増すというもの。
その課題も佐藤自身わかっているようで、
今後はストレートを常時145キロに上げることを目標にしているようです。
もちろん球速がすべてではないですが、まだ20歳にも満たない若者ならば、目にみえる目標があったほうがやり甲斐もあるというもの。
春季キャンプから故障に苦しんだ佐藤。
そこだけは十分に気をつけて。
怪我さえなければ、結果はついてきます。
塚田貴之
精神的にも肉体的にもタフになれた一年だと思います。こんなに早く支配下になれるとは思っていなかったので、より一層しっかりやらなければいけないと感じています。
来季は変化球のキレ、マウンド度胸を見てもらいたいと思っています。
開幕一軍、一軍定着を目標に来季も頑張ります。
育成スタートの塚田。
シーズン序盤は、同じ左腕で支配下の大山・斎藤・坂寄よりも結果を残していました。
本人も言うように、徐々にスタミナが切れていき、支配下登録されたころには賞味期限切れ。
もっと早く支配下登録してあげていれば、一軍登板もあったでしょう。
球のキレもあり、ワンポイントならば即座に一軍で通用するだけのものはあります。
ですが、それだけではもったいない。
ワンポイントではなくロングリリーフができる投手になってほしい。
大学の後輩、大山が阪神に、中塚が西武に入団。
先輩の意地もみせてほしいところ。
目標に掲げた開幕一軍、十分に狙えます。