~オリックス、ドラフト3位・岡崎大輔、ドラフト4位・山本由伸 の巻~
岡崎大輔(花咲徳栄)
若月の後輩ということになりますが、
全くのノーマークでした。
報道にも挙がっていませんでしたからね。
指名濃厚と言われていた松尾大河(秀岳館→横浜3位)が残っていたならどうなっていたのか。
1位2位は、福良の希望が通り即戦力投手を指名。
3位、そして後述の4位は、高校生の獲得に積極的だった加藤前編成部長の要望だったのでしょう。
その加藤曰く、
「宗との二遊間で切磋琢磨すれば、2018年~19年までには出てくる選手。花咲徳栄ではキャプテンだったので、将来チームを引っ張る存在になれる可能性を秘めている。打者としては左中間、右中間と扇の間に打てる能力があるので、二塁打が打てるバッター。宗が“強”なら、岡崎は“柔”という感じ。しなやかさがあるんですよ」(ベースボールチャンネルより)。
指名挨拶には、加藤も同席。
そこでも加藤は、
「うちの内野手は若手が少なく、彼のようなキャプテンシーのある本格派が必要。体は自然に大きくなるし、プロの厳しい世界を乗り越えられる精神的な要素を備えている」(埼玉新聞)と、
岡崎の精神面を高く評価しているようです。
実際のところ、宗に”強”という印象はほとんどなく、どちらかといえば”柔”というイメージなので、
宗よりさらに”柔”となると、プロの練習についていけるのかという不安さえ覚えます。
線も非常に細いですからね。
3位という順位がふさわしかったのかは、
3年後の評価となるでしょうが、
将来、元ソフトバンクの川崎のように、
華があり、チームを引っ張るような選手になることを、期待します。
山本由伸(都城)
現巨人監督の高橋由伸から名を頂戴した、オリックスドラフト4位・山本由伸。
浜野真澄(福大大濠)、梅野雄吾(九産大高)とともに九州三羽烏を形成。
甲子園出場は逃しましたが、
柔らかな腕の振りは天性のもので、体ができればローテ入りしても不思議ではない選手だと思います。
よく、4位まで残っていたなというのが印象です。
いい意味でまとまっており、西のように案外早く出てきてくれそうです。
最後の夢
中島・小谷野と獲得に尽力した選手たちが足並みそろえて結果を残せず、
その責任をとって編成部長付となった加藤康幸。
批判も多かったものの、その長期的視野はいままでのオリックスに欠落していたものでした。
加藤が強く推した2015年のドラ2・宗佑磨は高卒2年目で一軍デビューを果たし、
斎藤・鈴木優もすでに一軍のマウンドにのぼり、
加藤の蒔いた種が、徐々に芽を出し始めています。
ドラフト3位・岡崎大輔、
ドラフト4位・山本由伸。
そしてドラフト9位・根本薫。
加藤が最後に夢を託したこの3人。
その成長が楽しみです。