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2017ドラフト

~オリックス、新入団選手⑥(田嶋大樹) の巻~




 田嶋大樹

オリックスのドラフト1位・田嶋大樹投手(21=JR東日本)が20日、大阪・舞洲の新人合同自主トレで初めてブルペン入り。捕手を立たせたまま直球のみ26球を投げただけだが、視察したコーチ陣からは、マリナーズなどで活躍しメジャー通算303勝したランディ・ジョンソン(現ダイヤモンドバックス球団特別補佐)の名前を出され、高い評価を受けた。

「ランディ・ジョンソンに似ている」と切り出した小松投手コーチは「腕の位置もそうだし、しっかりストップがかかって、腕(の振り)もしなやか。特に(投球時における)軸からのボディーターンが素晴らしい」と絶賛。同じ左腕でスリークオーター気味の腕の位置から剛球を繰り出したレジェンドと重ね合わせた。(スポニチ)

肩の可動域の広さを生かした腕の振りは、まるで鞭のよう。
スリークオーター気味の独特な位置から放たれるクロスファイヤーは一級品

田嶋大樹、
まちがいなく、本物です。


 和製ランディ・ジョンソン

和製ランディ・ジョンソン」とも評される田嶋。

ランディ・ジョンソン。
サイヤング賞5回、最多勝1回、最優秀防御率4回、最多奪三振9回の史上最高左腕です。

「和製ランディ・ジョンソン」ー。

この形容詞には魅力もありますが、それと同じくらい魔力もあります。

ロッテの木村優太、中後悠平。
巨人・小野仁。
横浜・那須野巧。
そして、
オリックスの延江大輔

いずれも大成することなく球界を去っていった、元「和製ランディ・ジョンソン」たちです(中後は平野と同じダイヤモンドバックス・マイナーに所属しています)。



 タイプ分類

「和製ランディ・ジョンソン」には二つのタイプがあります。

一つ目は、日本人離れした背丈をもつ大型左腕ということ。
上記の例では、那須野(192㎝)、木村(190㎝)がそう(ついでに、ランディ・ジョンソンは208㎝です)。

二つ目は、腕の位置がサイド気味(フォームがランディ・ジョンソンに似ている)であること。
中後、小野、延江がそのタイプとなります。

タイプは二つに分かれますが、
残念なことに、この両タイプに当てはまるのが、
制球力が欠如していたという点。

制球力の欠如が、彼らの大成を阻みました。



 制球力

田嶋を分類すれば、
二つ目のフォーム類似型となります。

懸案の制球力に関していえば、
社会人の3年間で登板した、社会人の主要大会、都市対抗・日本選手権における与四球率は3.61。
今年の両大会に限っていえば、与四球率2.42と大きく改善しています(参考までに、金子の今年の与四球率は2.73、山岡は3.25となっています)。

抜群の制球力を誇るとは言えませんが、
数字上は決して悪くありません。

上記の、元「和製ランディ・ジョンソン」たちの多くが、暴れ玉、クセ球を武器にしていました。
言い換えれば、一点特化型で、投手としての総合力が低かった。

その点、田嶋は、
JR東日本、社会人日本代表でエースを担ったように、特異球やスピードボール一点で勝負する投手ではなく、
ゲームメイクがしっかりとできるピッチャーです。

「和製ランディ・ジョンソン」の魔力を払拭できる力を備えています。




 田嶋大樹vs山本由伸

今年のオリックス投手コーチ5人のうち、酒井勉、平井正史、小松聖の3人が新人王を獲得
そして、
2008年の小松以来、オリックスの選手が新人王を獲得した例はなく。

昨年は、黒木と山岡がオールスターに選ばれる活躍をみせるも、西武・源田にさらわれました。

新人の活躍ほどチームに活力を与えるものはなく、
昨年の二人のように、今年は、田嶋と2年目の山本由伸が高いレベルで競い合うことを期待します。

他球団ファンの方には申し訳ありませんが、
この二人のどちらかが新人王に輝く確率は、かなり高いと踏んでいます。




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