~オリックス二軍、開幕ダッシュを決める の巻~
2位
一軍より一足先に始まったウエスタンリーグ。
昨年、ダントツの最下位を喫したオリックス二軍は、
ずっこけた一軍と違い、好スタートを決めました。
7試合を終え、4勝2敗1分け。
3月25・26日の舞洲では、
昨シーズン4勝23敗と力の差をこれでもかとみせつけられたソフトバンク相手に2連勝。
首位と1ゲーム差の2位につけています。
原因は、先発投手陣の充実。
4勝のうち3つは、一軍レベルの投手である岸田、松葉、青山が挙げたものです。
勝ちはつかなかったものの、
3月30日の鳴尾浜での阪神戦では、ドラ1の山岡泰輔が登板。
7回を4安打無失点に抑える好投をみせました。
特筆すべきは、11個を数えた奪三振で、
二軍クラスとは格が違うといったところでしょうか。
来週のプロ初登板が楽しみです。
突き上げ
貧打極まったオリックス一軍。
彼らを脅かす若手の台頭が待ち遠しいものの、いまだ現実味を帯びず。
ウエスタン打撃十傑にオリックスの選手は誰も入らず、
武田は,273、宗は,250、
奥浪は,188で、園部、杉本に関しては規定打席にも達していません。
春季キャンプでもオープン戦でも、
若手の突き上げは皆無。
残念ながら、その状況はシーズンイン後も変わりありません。
蕾
それでも、二軍監督・田口壮は、
ほぼ日刊イトイ新聞「初めての二軍監督」のなかでこう述べています。
今までは「自分だけで野球をやっていた」彼らが、
「自分はチームにおいてどんな役割を担っているのか」
を考え始めています。
何度も引用していますが、
二軍監督就任時、田口は語っています。
伝統的に刷り込まれた敗北の遺伝子が、いかにチームを蝕んでいたか、
先だっての開幕三連戦を観て、否応なしに自覚しました。
根気強く根気強くやるしか、変わる手立てがないことも。
田口のおかげで、
オリックス二軍は少しずつ変わってきています。
彼らこそがオリックスの未来。
その未来に小さな蕾がちらほらと膨らんできました。
きっと大きな花が咲く。
心からそう信じて、
荒んだ心を慰めます。