~オリックス、2017フェニックスリーグを終える の巻~
4位
雨に祟られた今季の宮崎フェニックスリーグ。
18試合の予定も7試合が雨天中止。
台風接近による途中4試合連続での中止もあり、山本もツイッターで「試合したい」と嘆くほどでした。
毎年、フェニックスリーグだけは強いオリックス。
完全最下位を達成した昨年もここだけは強く、7勝2敗2分けの2位。
今年もその傾向は変わらず、
7勝4敗で4位。
それなりの成績は残してくれました。
ウエスタンでも優勝から遠ざかっているように、
ファームの戦力が充実しているようには到底思えず、
その好調の原因を探ると、やはりオーナーが言うように、
一軍半レベルの選手の充実が原因かと思われます。
宗、杉本
野手陣で活躍が目立ったのが、宗と杉本の両プロスペクト。
全試合で三番を務めた宗は、本職のショートに加え、センター・ファースト・セカンドをかけもちました。
ただ、ショートに関しては守備の差で岡崎が起用されることが多く、来季はどうなるか。
その身体能力の高さから外野での起用も増えていますが、
オリックスのチーム事情を考えると安易な外野転向には反対です。
打撃面では3本塁打を放ち、杉本と並びチームの本塁打王。
体の芯が強く、ボールが飛びます。
確実性も向上しており、来季が楽しみな選手の一人です。
また出場した試合すべてで四番を任された杉本は、上述の通りチームの本塁打王。
シーズン後半、一軍で放ったプロ初本塁打が自信となっている様子。
その飛距離は文句なく、あとはインサイドアウトのバッティングの習得。
杉本に関しては、藤井との邂逅が大きなケミストリーを起こしてくれそうで楽しみです。
山崎颯一郎
9日から始まるみやざきフェニックス・リーグは、先発再転向でプロ初完封した吉田一を筆頭に山本、山崎颯の高卒ルーキーコンビ、2年目の佐藤世、吉田凌、そして左腕の斎藤で先発をまわし新戦力の台頭を期待する。
指揮官は「小林も先発をやらせる。宮崎は厳しいからメンバーを代えても台湾でやらせる」と話した。今季はリリーフだった小林も先発で適性を見ることになる。当初は宮崎でテストの予定だったが、9月30日に打球が顔面を直撃したばかりとあって、11月25日から台湾で行われるアジアウインター・リーグへの派遣に変更された。(デイリースポーツ)
リーグ開幕前、そう語っていた福良。
雨のため試合自体が減り先発機会も減ったものの、
2試合に先発した山崎颯はその2戦とも好投。
韓国チーム相手とはいえ、プロ入り初の完投も達成。
最初の登板で巨人相手に滅多打ちを食らった吉田一将も、次戦で修正。
来季のローテ入りに手応えを残して、今季の登板を終えました。
山本が打たれたのが誤算でしたが、
雨で調整が難しかったのが原因かと。
それでもここでは圧倒してほしかった。
小林慶祐と西野・大城
リーグ途中からは、試合中の怪我で入院していた小林が予想より早く復帰し、戦列に加わりました。
福良のことば通り、先発で2試合登板。
まっさらなマウンドで4回、7回ともに無失点と結果を残しました。
私的にはフォークで三振のとれる小林には後ろを任せたいのですが。
全試合で、一番サード・西野、二番セカンド・大城と徹底。
この二人が、来季の正三塁手、正二塁手候補の一番手であることに間違いはなく、
あとはその優遇に結果で応えるのみ。
とくに西野。
来季は正念場です。