~オリックス・ファーム、首位攻防戦を制す の巻~
首位
ウエスタンリーグ開幕から1ヶ月が経過。
開幕直後の勢いは薄れてきたものの、それでもいまだ首位のオリックス・ファーム。
金曜からは敵地・福岡に乗り込んで、2位ソフトバンクとの3連戦。
2勝1敗と勝ち越し、
1ゲーム差で首位をキープしました。
一軍同様、貧打は著明で、チーム打率,224はリーグ最下位。
それをリーグ2位の防御率(2.77)でカバーするというシーズン始まって以来の図式は、変わらず。
西村凌
低迷する攻撃陣で目を引くのは、
ドラフト5位で入団の西村凌。
故障もあり外野での出場が主だったSUBARU時代。
捕手としての指名でしたが、買われたのはそのバッティング。
規定打席未満も打率,359とハイアベレージを誇り、ついには四番を任されるほどに。
スカウト陣の期待に応える数字を残しています。
捕手としての一軍出場にはまだ時間がかかりそうですが、
社会人時代、ベテラン捕手を抜けずに外野を守っていた経験が、今後はより活きてきそうです。
武田健吾
昨年突如の打撃開眼が耳目を集めた武田健吾も、
徐々に数字を上げ、三割目前のところまでもってきました。
福良がキャンプ総括で不満に上げた、若手野手のアピール不足。
その筆頭が武田であることは間違いないでしょう。
試合に出続けることで、外野守備に違和感のないところまできた宗佑磨。
宗の成長に反比例するかのように、武田の存在感は薄れてきてはいるものの、
三拍子そろった武田の一軍昇格を待ち望んでいるファンは大勢います。
性格的に前に前にの選手ではないならば、
下で数字を残すしかありません。
山足達也
新人王の資格のある園部は、2本塁打を放つも2年前のあの輝きはまだ取り戻せず。
後藤駿太に至っては、出塁率は及第点(,354)も、
打率,185・盗塁0では評価の俎上にも上がらず。
光は、故障癒えた山足がようやく試合復帰を果たしたこと。
シーズン前に蹴落とした大城が二塁で出場しているものの、低打率と凡ミスで、セカンドレギュラーは空白状態。
打撃力と足のある山足の一軍復帰が待たれます。
セットアッパー・山本由伸
安定の投手陣には、動きがありました。
ファーム先発陣の柱として圧巻の投球を続けた山本由伸が、4月10日の先発を最後にブルペン待機に。
17日の阪神戦の八回に登板して以降、セットアッパー的役割を担っています。
一軍先発枠は満杯で、登板があるとすれば9連戦が予定されているGW。
しかも、一軍中継ぎ陣は出れば打たれるという炎上状態。
ならばと、
先発の柱にもなりうる可能性を秘めた山本を、上での登板を見越してセットアッパーに移したということでしょう。
しかし、
中継ぎ陣は、澤田の台頭もあり一時期の底は脱した印象。
それよりいまの最大の問題はあのお方…。
元エース
オリックスの元エース・金子千尋。
試合が必ずある火曜日に、
6連戦の頭である火曜日に、
福良が最も信頼を置く金子を配置するも、
結果、3試合で0勝2敗。
これまでの3週すべて、
金子にもチームにも白星が付かず。
スタートダッシュ失敗の一因を担っています。
昇格間近
金子千尋、0勝2敗、借金2。
明日の札幌での日本ハム戦が、たぶん金子の試金石。
ここでいままで同様の不甲斐ない投球をするものならば、金子に全幅の信頼を置く福良も、さすがにある決断をせざるを得ないでしょう。
そのとき空白となった先発のピースを埋めるのは、山本由伸。
もし、
金子が好投してくれたならば、山本はセットアッパーとしていよいよ一軍に呼ばれるのでは。
そう考えています。
どちらにせよ山本の一軍昇格は間近と思いますが、
果たしてどちらとなるのでしょうか。
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