~オリックス、2018年賀式 の巻~
湊通夫
オリックスは5日、京セラD内で同球場を運営する大阪シティドームとの合同年賀式を行った。1日付けで社長兼オーナーを退任し、名誉会長に就任した西名弘明氏(73)、同日付で新社長に就任した湊通夫氏(55)らが出席した。
2社の社長を兼務する湊新社長は「勤勉と情熱を持って、自分の中で存分に発揮してほしい」と社員に呼びかけた。
昨季は4位で3年連続Bクラスに終わり、入場者数の増減も9.1%減となった。湊社長は「お客さんは非日常を求めてきている。吉田正尚のフルスイングなど。ファン目線でワクワクするものを」と、チームの上昇とファンサービスの向上への抱負を語った。(スポーツ報知)
年末年始休暇を終え、本日より球団業務が開始。
2018年のスタートです。
いつも他人事だった西名氏が、名誉会長という名ばかりで不要な役職に就き、
働き盛りの湊氏が新社長に就任。
(株)大阪シティドームとの兼任社長となります。
顧客情報管理(CRM)システムを本格導入し、球団の観客動員数を大きくアップさせた湊氏の球団社長就任は、
いままで球団社長を務めた村山や西名らと比べても、チームにとって格段にプラスになると思われます。
非日常性
昨年比約10%減と、大きく大きく落ち込んだ観客動員数。
その点に関して湊は、
「お客さんは非日常を求めてきている。吉田正尚のフルスイングなど。ファン目線でワクワクするものを」提供していくことが観客動員に結びつくと考えているようです。
もちろん、それを否定はしません。
特に、名の上がった吉田正尚のフルスイングなどは、金を払うだけの価値のあるもの。
しかし、そのような非日常性を与えうる選手は12球団を見回してもそうそういるものでもなく、
オリックスでいえば、吉田の他はTの本塁打くらいではないでしょうか(後藤の守備もそうですが、いかんせん披露する機会が少なく)。
そのような選手を少しでも増やしていくことは大事なこととはいえ、
そこは一朝一夕でできるようなことでもなく。
CRMの効果はしょせん副次的なもの。
そう、
やはりファンが求めているものは、チームの勝利です。
魅力
勝っても勝っても客の入らなかった阪急黄金時代の過去。
しかしいまは、
野球を取り巻く環境が違います。
パリーグの試合を観るには、直接球場に出向かねばならなかったあのころと違い、
いまはお金さえ払えば、どこにいても野球が観れます。
それはすなわち、チームの魅力を容易に伝えることができるということ。
2014年、
チームが一つになり勝利を積み重ね、優勝に向かって邁進したオリックスの姿は、多くのプロ野球ファンの心を打ち、
多くのお客さんが京セラに足を運びました。
その熱は、翌2015年も醒めず、
敵地での開幕カードで1勝5敗と惨憺たる成績で京セラに帰ってきたボロボロのオリックスを、
超満員のファンが迎えてくれたほどでした(そこでホーム3タテを食らい、多くのファンが去っていったのもまた悲しい事実です…)。
勝利
一人の怪物よりも、勝利。
結局はここに落ち着きます。
決してとびぬけた才能はなくとも、選手個々が自らの役割を果たしプレーする。
チーム一丸になって、勝利を掴む。
非日常性を与えうる怪物を育てるよりも、こちらの方が現実的です。
とにかく勝利を求めて戦ってほしい。
湊の言う「ファン目線でワクワクするもの」。
それが、勝利です。
※twitterやっています。フォローしていただければ幸いです。
Follow @inoru_orix