~オリックス、GW6勝3敗 の巻~
貯金3
試練のGW9連戦を、6勝3敗で駆け抜けたオリックス。
采配ミスが重なり3タテを食らった日本ハム戦のあとの、
ソフトバンク、西武、ソフトバンク。
一歩間違えば終戦の可能性もあったなかでの貯金3は、望外とは言えないまでも、今後の戦いに十分期待を与えるもの。
田嶋2勝、
西1勝、
アルバース1勝、
吉田一将1勝、
澤田1勝。
ルーキー田嶋の2勝が輝いています。
二番
田嶋の2勝は、昨年の日本一・ソフトバンク相手のもの。
鉄壁の中継ぎ陣の柱であったサファテ、岩嵜の長期離脱の影響大きく、ソフトバンクは今後も厳しい戦いが続きそう。
デスパイネ、内川、松田の不振もあり、柳田の孤軍奮闘という印象を受けましたが、
私が最も助かったと感じていたのは、
二番に、打率二割を切る今宮(5/6の二安打で打率は,212まで上昇)を固定してくれていたこと。
怪物・柳田の前に、
打率,212の打者が入る有難み。
今宮自身も重圧を感じていたようで、
ソフトバンク2点ビハインドの七回、
この回代わった黒木が先頭の高田にストレートの四球を与えた後の初球に、送りバント。
サインではなく自己判断だったようで、工藤も当惑の表情を浮かべていました。
フォアボールの初球に犠打
ただ、工藤はこのバント自体が悪いと言っているわけではたぶんありません。
なぜならば、
4月29日の同じカードで、
八回無死一塁、2点ビハインド、ピッチャー黒木、バッター今宮という同じ場面で、今宮に犠打を命じているのだから。
ランナーも今回同様四球で出たもの。
では、なぜ工藤は今宮の選択を褒めなかったのか。
それは同じ四球と言えど、
前回は3-2からで、
今回は3-0のストレートのフォアボールだったからでしょう。
TPO
犠打を多用する工藤。
昨年リーグトップの犠打数を記録しながら日本一にまで昇りつめているのだから、犠打自体が無意味なものでは決してなく。
実際、4月29日もここで取られた一点が九回に結びつき、オリックスは延長で敗れ去りました。
犠打をやるべき時にやり、
選手は犠打をしっかり決める。
いつでも犠打ではなく、TPOをしっかりと考慮したうえで指示を出し、
それを決めるだけの力を選手が持っている。
この二つが重なって初めて犠打は意味をなします。
幾度も
翻ってオリックス。
ストレートの四球を与え相手投手が苦しんでいるときに、平然と初球から犠打を命じる場面を幾度観たことか。
3-0からウエイティングなく犠打の場面も。
さらには、犠打成功率はいまだリーグ最下位。
この差がいまの順位の差に繋がっている気がしてなりません。
ビックリ
また、5/4の記事で、
大城の打席途中から、山崎に代わってネクストに立った福田。それを見ればソフトバンクベンチが左投手を出してくるのは、衆目の一致するところ。
サウスポーが出ても、
縞田がまだベンチに残っていても、
福良は、ここは福田で勝負する算段だったようです。
対右投手の福田の打率は,211。
対左では,333。
しかしながら、対左の分母は3打数とデータとしては弱く。
となると、
福良は日常の打撃練習等で、福田は左を打てると踏んでいたのでしょう。
福良の読みもお見事。
そして、難しい場面でしっかりと答えを出した福田もお見事。
ともに、素晴らしい。
と書き、手放しで福良の采配を褒めたばかりですが、
実はこの場面、
福良は左のモイネロが出てくるとは思っていなかったようです…。
ネクストに福田を入れながら、それくらいのことを全く考えていなかったとは…。
正直、ビックリしました。
変化
というように、
いまだ福良采配には疑問符も多く、オリックスファンの信頼を得るまでには至っておらず。
ただ、
固執していた二番・大城を諦め、
打順を組み替え、それが功を奏して勝った試合も確かにあり。
あれほど嫌っていた近鉄のユニフォームを今年は素直に着、
アルバースのボーク宣告に、口角泡を飛ばして抗議する。
福良も明らかに変わってきています。
不安はありますが、いまはただ信じるのみ。
明日からは日本ハム戦。
前回札幌での屈辱、大阪で晴らしましょう。
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