~オリックス、福良監督続投へ の巻~
一択
7月11日、日刊スポーツの記事です。
オリックス西名弘明オーナー代行兼球団社長(72)が10日、福良淳一監督(57)の来季続投を支持する考えを明かした。
「僕はもちろんそう思っている。(上層部で)そんな話はまだしていないけどね。よくやっている。ステップアップしていると思うよ」。
今季はここまで4位と、昨年の最下位から着実にチーム力を高めている点を評価した。さらに「今年のドラフトも、昨年のように監督の意見を聞きつつやっていきたい」と既に来季を見据えているような私案も語った。
福良から田口への禅譲が既定路線のオリックスにおいて、
現状ではさすがに田口に任せられないでしょう。
であれば、答えは一択。
福良の続投。
その采配も、昨年に比べればだいぶマシになってはいます。
しかし、
金子、平野への過剰で異常な信頼と、若手先発陣への酷薄とも思えるほどの信頼の薄さ。
それで落とした試合がいくつあったか。
攻撃面ではとにかくバント。
他のチームに比べて大量得点を奪う場面が少ないのは、無条件に一つのアウトを提供しているから。
同じミス、同じ戦法の繰り返し。
そこが改まれば、現状のチーム状態ならば五割は優に越えれるのではないでしょうか。
将として
前半戦、最も憤りを感じたのは、
楽天戦での選手の見殺し。
判定に不満を持った武田をベンチからただ眺め、
翌日、マレーロの内野ゴロが明らかな誤審であったにもかかわらず、ベンチから一歩も動かず。
オールスターで打球直撃した山岡のもとに即座に向かった栗山や、
明白な誤審に対し、チームのために辞任覚悟で抗議し続けた亡き上田監督をみるにつけ、
チームを率いる将としての福良の資質に首を傾げたくもなります。
審判に盾突いてもメリットはないとの判断が根底にあるとしても、
時にはチームを鼓舞するために、たとえ演技だとしても抗議に向かうことは必要なこと。
ここは大いに反省し改善してもらいたい。
慧眼
消去法で福良と書きましたが、
私の評価も、続投でした。
最大の根拠は、
山岡とロメロの獲得。
履正社の寺島や大器・創価大の田中といったスカウト陣の推薦を押し切って、すぐ使える投手として山岡をごり押しした福良。
その山岡は、福良の読み通り開幕からローテに入り、オールスター出場と文句なしの活躍をみせています。
また、ソフトバンク・ジェンソンとの二択でロメロを選んだ福良。
ロメロもシーズン途中での再契約締結と、こちらも見事な活躍ぶり。
将来のエースと現四番を、責任をもって獲得したわけですから、
これだけでも契約終了という選択肢はないでしょう。
また、打撃練習を観ての判断による宮崎・小島の抜擢なども的中。
ただ、
この慧眼と、采配や器量は別物であることもまた確かなのですが…。
福良を信じて
いろいろ福良について書いてはきたものの、
心情的には、
阪急ブレーブスの遺伝子をもつ福良にこのチームの再建を託したい。
私のなかでは、この思いが最も強いのかもしれません。
昨年の逆四冠、
いま振り返ればあまりにもの戦力でした。
今年の福良采配を振り返ると、
昨年、一昨年に比べ、福良のタクトによってものにした試合も多いように感じます。
といいながら、
納得できない采配で落とした後半戦開幕のロッテ戦。
なかなか毀誉激しいですが、
福良を信じたいと思っています。