~オリックス・福良、正気ですか? の巻~
一番・T、二番・小島?
久しぶりに、一番にTを置いたオリックス。
で、二番に吉田正尚と思いきや、小島。
この絶妙な中途半端感に、思わずため息がもれました。
前半戦快進撃の楽天。
一番・茂木が脅威だったのではなく、
茂木に続いて二番にペゲーロが入ったから怖かった。
何度も実体験として痛い目にあっているにもかかわらず、
そのことがいまだ理解できていない福良。
一言、つらいです。
迷わずバント
0-0で迎えた三回のオリックスの攻撃。
ソフトバンク先発中田が、先頭の中島に対し一球もストライクが入らずストレートの四球。
続く八番の安達に対し、福良のサインは迷わず、送りバント。
福良さん、
次打者誰か知っています?
今季いまだノーヒット、通算打率2割を切る、山崎勝己ですよ。
ここ5試合の打率,350を超える安達に送らせ、山崎で勝負する。
福良さん、
正気ですか?
先頭打者にストレートのフォアボール。
確実にストライクを取りにくる場面。
しかも高確率でストレートで。
それでも制球が不安定と感じれば待球でよく、
置きにくると思えば、打者を信じて思い切って打たせればよい。
福良、ピッチャーが置きにくる場面はバントの絶好の機会と思っていらっしゃるようで…。
正気ですか?
好調の安達にバントを命じ、一死二塁。
バッターは山崎。
山崎になにを期待したのかわかりませんが、真ん中に入ってきた甘いフォークを見逃し、予想通りの三振。
で、一番・T。
送ったがゆえに一塁が空いているから、ここは敬遠で二番の小島と勝負。
小島、力のないファーストファールフライでスリーアウトチェンジ。
無得点。
福良のつまらないところが、うんと凝縮された三回の攻撃でした。
安達に犠打のサインを出した時点で、
福良さん、こうなること予測できませんか?
そんなに難しいことですか?
安達送って一死二塁。
山崎はどうせ打てないから二死二塁、よくて二死三塁。
続くTは敬遠で小島勝負。
こんな簡単なこと、分かりませんか?
水が高いところから低いところに流れるが如く自然なことでしょう。
これが分からないなんて、
福良さん、正気ですか?
記録に残らないミス
それに比べて小谷野。
3点を追う六回。
3四球をもらって満塁のチャンス。
2球で追い込まれるもそこから粘って3-2までもっていき、ストレートしかない状況をつくり、
そのストレートをしっかり叩いて、走者一掃のツーベースヒット。
お見事でした。
しかしその裏、一死満塁。
金田のストレートが柳田にしっかりとらえられ、火の出るようなその一打は、幸運にも一塁・Tの真正面へ。
3-2-3のゲッツーでピンチ凌いでチェンジと思いきや、Tがホームにショートバウンドを放り、ゲッツー奪えず。
気落ちした金田が、続くデスパイネにセンター前にはじき返され、勝負あり。
記録に残らない痛いミスでゲームを落としました。
もちろん、ソフトバンクもこういうことはあるでしょう。
ただ、一昨日の大城の深追いなど、オリックスには多すぎる。
これも、チームがいつまでも浮上できない原因です。
現場介入
今日の試合で、福良が状況等なにも考えずにバントを出しているのが再確認できました。
3年指揮してこれ。
重症です。
おりしも、メジャーでバントが激減しているという記事がありました。
その理由はここでいつも書いているセイバーメトリクス。
記事ではこう書いています。
1死二塁よりも無死一塁の方が得点が入る可能性が高いのであれば、なにも2番打者に送りバントをさせる必要はない。むしろ2番に長打力のあるバッターを置いて、一気にかえしてしまおう──。
そんな考えから、近年のメジャーリーグではチームきっての強打者を2番に置くことが多くなっている。(スポーツナビ「送りバントは“消えゆく戦術”なのか!? MLBで激減する理由を探る」)
その効果はセイバー上では否定されていますが、まだ勝利に結びつけば、このバントという作戦も我慢できます。
たとえば、リーグで最も犠打の多いのはソフトバンクで136。そして首位。
続いてオリックスで134。こちらは4位。
首位のソフトバンクが犠打をもっとも行っているということからして、犠打自体を否定する必要はないのかもしれません。
ただ、今日の安達への犠打のサインは絶対にない。
絶対に。
昨年、どこかのチームで、オーナーの現場介入が話題になっていました。
オリックスのオーナーは、野球をこよなく愛す宮内御大。
ファンの思いを共有する宮内御大が現場介入すれば、成績はいまより上がるのでは…。
今日の采配をみると、
本気でそう思ってしまう自分が、います。