~オリックス・福良、「俺の気持ちは球団に言ってある」の巻~
保留
気がかりはチームの勝利よりも若手の成長。
そして、
若手の成長よりも監督問題。
オリックスの来季の監督問題はいまだ解決をみず、
オーナー、フロント、監督ともに口が重く。
伝えられる報道によれば、
球団は福良監督に続投を要請するも、福良は答えを保留。
9月18日にも再度湊球団社長が続投を要請したものの福良は保留。
福良は、
「球団の気持ちは分かる」としたうえで「チームにとって、何が一番いいのかを考えている」(サンスポ)と語っています。
「球団の気持ちは分かる」
福良が理解する「球団の気持ち」とは、湊球団社長の「チームについては中長期的に見ていくことが重要」という考えであり、
監督をころころ代えていてはチーム力はアップしないという点においては両者に差異はなく。
私は、監督を短期で代えていったことよりも、
監督としての能力に乏しい人間を指揮官に命じたフロントの方に問題があると考えています。
石毛、レオン、中村…。
彼らに中長期的にチームを任せれば、ファンが望む結果を招いてくれたのか。
答えは完全に否でしょう。
懐疑
そしてこの点は現監督についても同様であり、
はたして福良に監督としての才能があるのか、
「中長期的に見ていくことが重要」ながら、指揮官としての能力に疑問符が付く監督に中長期的に任すことが妥当なのか、
また、
3年(代行含めると3.5年)という期間は中長期的とは呼べないのか、
という懐疑に繋がっていきます。
「チームにとって、何が一番いいのかを考えている」
「チームにとって、何が一番いいのかを考えている」と語る福良。
換言すれば、
「自らが監督としてこのまま采配を振るうことが、チームにとってベストといえるのか」。
チームは3年間Bクラスで、自らの采配は低評価。
監督としてユニフォームに袖を通してさえいれば、全てをひっくり返す可能性があるなか、
自らを育ててくれた阪急・オリックスのことを第一に考え、
残留要請に安易に首肯しない。
「果たして自分の存在は、この組織においてプラスなのか」
こう自問できるだけでも、
巷間伝えられる福良の人間性が窺えます。
そして私は、こういう、人間・福良淳一が大好きです。
「俺の気持ちは球団に言ってある」
福良の重い口から思わず洩れたことば、
「俺の気持ちは球団に言ってあるけど、はっきりとしたことはまだ分からない。どうなるか分からない。残りを精一杯戦うだけです」(東京スポーツ)
「来年も監督を」と頼まれ、回答を保留している現状から察すれば、
福良が球団に語った「俺の気持ち」は「辞任」にしかとれず。
それでも球団は、福良にチームを任していく方針。
他になり手がいないなど揶揄されるオリックスの監督ですが、
常識的に考えて、12人しかなれない球界最高の地位を拒む野球人がいるはずもなく。
最近露出の増えている落合博満などもその一人でしょう。
それでも球団は、福良にチームを任していく方針。
明日は、その福良の指揮官としての能力について、
(監督問題になにも動きがなければ)書く予定です。