~オリックス・福良、バント野球で勝つ! の巻~
榊原翼
オリックスの先発は榊原。
プロ初先発の前回登板は、打線の援護なく初勝利とはならなかったものの、その実力は十分一軍レベルにあることを証明。
今日は6回96球を投げ、被安打6自責点2。
ピンチでも腕が緩まず、逃げずに向かっていけるのが榊原の長所。
高卒2年目とは思えない度胸で、松葉や山崎福に見習ってほしいくらい。
二回、清宮に打たれたスリーベースは、清宮対策の高低の攻めの「高」が若干低くなったところを捉えられたもの。
そのリベンジを六回にきっちり果たしてお役御免。
次回登板が今季最後になるかもしれませんが、ぜひ榊原に白星を与えてあげたい。
加藤交代
キップのいい榊原のピッチングに比べ、
日本ハム先発の加藤は、直球・変化球をとにかく低めに集める丁寧なピッチング。
点が取れそうな雰囲気がないなか、
七回、ロメロ・吉田の連打で無死一二塁のチャンスをつくったオリックス。
しかし、ここでも加藤がボールを低めに集め、ランナー進めることなくツーアウト。
ここでなぜか加藤を降ろした日本ハムベンチ。
球数でしょうが、ここは助かり、安達が代わった浦野からセンター前に弾き返し一点差に迫ります。
この一点が反撃ムードを醸成します。
鈴木も勉強
八回裏、山本とHPを争う宮西が登板。
今日の宮西、制球定まらず、先頭の代打伏見に四球を与えます。
次打者は宗。
ここで、福良お得意のピンチバンター鈴木昂平。
ピンチバンターには苛立ってばかりの一年、いや三年でしたが、
福良辞任が決まったいま、怒りや呆れよりも郷愁が先に立ち。
本来ならば、犠打でも宗にそのままさせて勉強させたいところも、
鈴木にも来季があり、
ベンチに入れている以上、適切な場面で選手を使うのは指揮官の務め。
鈴木も勉強です。
犠打成功→中島タイムリー
その鈴木、一塁側にしっかりと転がし、犠打成功。
ランナーをしっかりと二塁に進めます。
福田が倒れた後、ロメロとの勝負を避け吉田正尚との対決を選んだ日本ハムベンチ(というより宮西)。
しかし、
宮西の制球ここでも定まらず、吉田に死球を与え二死満塁。
ここで迎えるは、オリックスで最もチャンスに強いバッター・中島宏之。
内角に入ってきたスライダーを引っ張って逆転タイムリー。
試合をひっくり返しました。
最後は増井が締め33セーブ目。
これでリーグトップの森に1差に迫りました。
若手の榊原が力投し、
宮西にHPを記録させず、急展開で増井にセーブが付く。
逆転勝ちで、試合も早く終わる。
いいゲームでした。
福良お得意の犠打攻撃のおかげ
勝負を分けたのは、八回のピンチバンター、
といいたいところですが、
実際のところは、日本ハムの継投ミスでしょう。
ただ、
その効力があったかは定かではないものの、逆転に犠打が関わったことは確か。
今日は福良お得意の犠打攻撃のおかげで勝った、ということにしておきましょう。
去り行く将に、よき思い出を。