祈優勝! オリックスバファローズ

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比嘉幹貴

~オリックス・比嘉、復活のマウンド の巻~




 2014

2014年の大躍進を担った投手たち。
平野佳寿、佐藤達也、馬原孝浩、岸田護、マエストリ、そして比嘉幹貴

あれから3年が経ち、いまも一軍で働いているのは平野だけです。
翌シーズンをもって、馬原とマエストリがチームを去り、
佐藤と岸田は今年も結果を残せませんでした。

翌年から軒並み成績を落とした彼ら。
あの年の酷使がその原因となっているのは間違いないでしょう。

そのなかでも最も苦しんだのは、
ジョーカーともてはやされ、あらゆる場面で腕を振り続けた比嘉です。

パリーグタイ記録の34登板試合連続無失点登板を達成。
中継ぎ投手のなかでは、チームに最も貢献したピッチャーです。




 人災

登板過多の影響もあり、翌春のキャンプで肩痛離脱。
低迷するチームの救世主として、本調子でないながらも一軍にあがりましたが、
肩痛を再発し、右肩の関節唇修復手術という最悪の結果を招き、全治まで5ヶ月を要することとなりました。
人災といって過言ではないでしょう。

にもかかわらず、
翌年の契約では、減額制限超えの4500万円ダウンの1500万円を提示。
なにもチームに貢献していない
即戦力ドラフト1位と同じ年俸額です。

考えられません。
チームのために、我が身を顧みず腕を振り続けた結果がこの仕打ち
これでどうやってチームを愛せというのか。

それでも比嘉は文句ひとつ言わず、リハビリに励みました。




 同じ轍を踏まず

昨シーズンは二年ぶりの勝利をあげるも、本調子でなかったのは明らかで、
広島戦でのサヨナラ負けが比嘉の苦闘を表しています。

今季は春季キャンプも二軍スタート。
シーズンに入ってからも、一軍の状況に左右されることなくじっくりと調整してきました。
二軍戦で徐々に登板数、登板イニングを増やし、
防御率1.02の数字を残し、
シーズンも終わりかけのこの時期に、ようやく一軍登録。

遅いといえばそうですが、
人災をひき起こした2015年の同じ轍を踏まなかったことの方が嬉しい。
そこは田口と福良の連携がしっかりできていたのでしょう。




 ジョーカー復活

昨日のマウンド。
比嘉の復帰登板は、8点ビハインドの九回でした。

一昨日の延長戦での敗戦。
黒木よりも先に比嘉を使うべきと思っていましたが、
この復帰登板の場面を考えると、首脳陣が比嘉に信頼を置いていなかったのが読み取れます。

しかし、
そんなことは関係ないとばかりに、
比嘉はいつもの太々しさを醸し出しながら、
あの10.2もそこにいた、キャッチャー伊藤に初球を放ります。

その球は、100キロを切るスローカーブ
この球を観て、比嘉が復活してくれたと確信しました。
この余裕こそが、
この遊び心こそが比嘉らしさ。

ストレートも140を超え、高めの速球で福田から三振を奪い、
江川からは伝家の宝刀スライダーで同じく三振を奪う。

首脳陣の信頼を勝ち取るに値するピッチングを披露してくれました。

今季はリハビリ登板で大丈夫。
そのぶん来季は、登板に配慮しながら獅子奮迅の働きを。

比嘉が戦力になるというのは、昨日のピッチングで確信しましたので。

ジョーカー復活

沈むチームに久しぶりの吉報です。




-比嘉幹貴
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