~オリックス・平野、ぶち壊す の巻~
ぶち壊す
準本拠地での登板で、
33歳のベテランクローザーが、
1イニングに4つ(敬遠含む)もフォアボールを出し、
試合をぶち壊す。
ちょっと考えられません。
人間だから調子の悪い日もあるでしょう。
しかし、
平野に関しては調子のよかった(と思える)日の方が少ない。
毎度出てきては、
塁上を賑わし、ピンチの連続、連続、また連続。
クローザーはランナーを出しても、
よしんば点を失っても、
リードを保ち試合を締めればそれでよいのですが、
ここまできっちり抑えられないとなると、相手になめられます。
例えば、ソフトバンクのサファテ、楽天の松井。
彼らが出てきたときのあの絶望感、はたまた恐怖心を相手に植え付けることができない。
悲しいことですが、
いまの平野に、それを託すのはもう無理です。
硬直と現実把握
8回を終え1-1の同点。
あとは、9回~最長12回まで相手を0点に抑えれば常にサヨナラで勝負を終わらせることができます。
となると、いいピッチャーから投入していくのが筋。
ということで九回は球宴選出の黒木と思いきや、平野…。
嫌な予感がしました。
そして、
その予感は不幸にも的中しました。
相手打線は三番からの好打順。
だからなおのこと黒木のはずですが、こんな簡単なことが、ファンは分かっても首脳陣には分からない。
平野選択の、考えられる理由は二点。
一つは、九回は平野となにがあっても、どんな状況でも決めている。
もう一つは、いまもなお福良の頭のなかでは、平野>黒木であるということ。
前者は福良の硬直した考え方が基となり、
後者であれば、現実把握ができていない。
どちらであっても、監督失格です。
そして、
ベンチコーチが星野から平井に代わって、なにかがちょっとずつ狂っている。
奪三振率
しかし、平野。
デジャブのように毎回先頭打者を出しますね…。
若月との相性も言われていますが、私は平野自身の問題の方が大きいと考えています。
それを如実に表しているのが、奪三振率。
中継ぎ転向後、毎年イニングを超える奪三振数を誇っていた(すなわち奪三振率9.00以上)平野ですが、
昨年は61イニングで奪三振数57(奪三振率8.40)。
そして今年は、35イニングで奪三振数24、奪三振率6.17。
著明に低下しています。
過去と未来
交流戦の連勝を止めた金子。
クローザーの任が重くなってきた平野。
今日も素晴らしいピッチングを披露した山岡。
そして、黒木。
チームの転換期がきているようです。
金子であり平野、そして岸田。
引退した小松に、ヤクルト移籍の近藤。
弱小オリックスを支えた彼らの元気なうちに優勝したかった。
これが正直な気持ちです。
そして、
できると思っていました。
希望にあふれていた過去を振り返ってしまうような、
そして、なにかを失ったような、
痛くて悲しい一夜です。