~オリックス・平野、メジャーへ? の巻~
侍戦士・平野佳寿
デイリースポーツの記事より。
オリックスの平野佳寿投手(33)に対して、メジャー数球団が獲得調査を行っていることが10日、明らかになった。今季が3年契約の最終年。海外FA権を持つ守護神の去就に注目が集まっている。
今季は50試合に登板し、2勝6敗26セーブ、防御率2・55。3月のWBCで侍ジャパンのブルペンを支えたことも高評価につながった。メジャーの各球団はリリーフ陣の充実に力を注いでいるが、FA市場に出回るリリーフ投手の数は少なく、補強となれば多額の補強費が必要となる。今季年俸3億円の平野は比較的安価というわけだ。
WBCで侍ジャパンのセットアッパーを務めた平野。
大事な場面での登板ばかりで、日本代表ブルペン陣の支柱でした。
ドジャースタジアムで行われた準決勝の対アメリカ戦では、
大事な九回、
2016年のナリーグ二冠王、四番ノーラン・アレナド(現在、打点王)から高めのストレートで空振り三振を奪った平野。
評価が高まるのも当然でしょう。
WBCの弊害といえば、
その後の調整不良ばかりが取り沙汰されていましたが、
活躍した選手の所属するチームにとっては別の問題が生まれてきます。
視察
昨年・今年までメジャーに所属していたロメロ、マレーロは、すでにオリックスと再契約締結。
スカウトのお目当ては、間違いなく平野でしょう。
クローザーとしての起用か、昨年メジャーに移ったオ・スンファンのようなセットアッパーでの起用かは分かりませんが、
WBC球を自由自在に操った平野に、メジャー球団が食指を伸ばすのも考えてみれば至極当然。
スカウトを派遣してきた上記4球団では、
ローゼンタール、オ・スンファンの所属するカージナルス、
快速右腕エドウィン・ディアズのいるマリナーズではセットアッパー。
抑えが安定しないブルージェイズとダイヤモンドバックスならばいきなりクローザーの可能性も。
メジャーでは少なくなったフォークボールの使い手でもある平野。
来季はどうなるのでしょうか?
悔いのないよう
オリックスを逆指名して入ってくれた平野ですから、
他の選手以上に思い入れがあります。
クレバーなピッチングで、長谷川滋利の再来と思いきや、
セットアッパー転向後は豪速球とフォークを駆使し、
NPB史上3人目の100ホールド、150セーブを達成。
2010年以降の平野の歴史は、まさにそのままオリックスの歴史。
今季は不安定なピッチングを披露するも、再調整後はほぼ完璧なピッチングでチームの勝利に貢献。
金子とともに、オリックスを代表するピッチャーです。
もちろん残ってほしいものの、こればっかりは平野の意思。
旅立つといえば諸手を挙げて応援しますし、
残るといえば諸手を挙げて喜びます。
とにかく、
平野のやりたいように、
悔いのないように決断してほしい。
平野の決断をどうこう言うような狭量なファンはオリックスにはいません。
それだけのことを、やってきてくれました。
いまのところ興味はない
もう一つ、FA関連のニュースを。
オリックス関係者は「勝負強くていい選手であるのは間違いない。ただ、興味があるかないかで言えば、今のところ興味はない。ポジションのこともある」と明言。中田がFA権を行使した場合でも、争奪戦に加わらない可能性が高まった。(日刊スポーツ)
中島、小谷野の残留が決定的。
加えて、マレーロ、Tとファーストを守れる選手であふれているいまのオリックスに、
大金を払って中田を養う余裕はありません。
FA選手なら誰にでも手を出す傾向のあるオリックスですから、
正直、中田の件が心配だったのですが、現状では杞憂に終わるようです。
ただ、中島は獲らないと三味線を弾いて獲得した過去もあり、
実際は分かりません。
また、接頭辞の「いまところ」も非常に気にはなります。
こればっかりは、
さすがに「ない」と信じますが。