~オリックス、さらば糸井 の巻~
オリックス・糸井
大引・木佐貫・赤田⇔糸井・八木。
仕事中にみたネットニュースに、驚き悲しみ喜んでから3年半が過ぎました。
4年間のオリックスでのプレー。
WBCに誰も送り込めなかった弱小チームにやってきたスーパースター。
2013年、2014年と2年連続ファン投票両リーグ最多得票。
オリックスの糸井は、プロ野球の顔でした。
「SHAKE」が流れるとき、
ファンは一つになって、京セラの左打席に立つ糸井を注視しました。
異次元の体格・異次元のプレーに心ときめかせました。
2014年のソフトバンクとのデッドヒート。
首位打者に輝いた糸井なくして、チームの躍進はなかったでしょう。
厳しい表情のなか、時折みせる糸井の笑顔に胸を焦がし、
不似合いなキャプテンに任命され、暗く沈む糸井の表情に胸を痛め、
そして、
4年が過ぎ、いま糸井はオリックスを旅立ちます。
糸井には、「ありがとう」しかないですね。
阪神・糸井
糸井の次の目的地は、阪神タイガース。
京セラドームから甲子園まで直線距離でわずか20キロも、
その風土はまるで異なります。
熱狂的すぎるファン気質。
どれだけ負けがこんでも、
どれだけ糸井が打てなくても、
優しく見守ってきたオリックスファンとは正反対で熱しやすく冷めやすい。
マスコミも見切りが早く、
石嶺・山沖・星野と阪急・オリックスのレジェンドもその餌食となりました。
宇宙人、自由人の糸井には、
オリックスの方が良い環境であるのは間違いないのですが、
その波濤を超えるべく、
糸井は新しい舞台に挑戦していくのでしょう。
糸井は決して裏切り者ではありません。
糸井の縦じまのユニフォームはなかなか想像しづらいのですが、
来季、京セラでの交流戦で会ったとき、
そのときは心から応援します。
高橋前打撃コーチ曰く「シーズン序盤から盗塁意欲があれば、70盗塁はいっていた」。
チームは違えど、
まだまだ衰え知らずの超人・糸井。
糸井の今後がこれからも楽しみです。
ただ、
糸井がいる間に優勝したかった。
それだけが悔いです。
さらば、糸井。
でっかい大胸筋にたくさんの思い出を詰め込んで、
いま、
笑顔でさようなら。