祈優勝! オリックスバファローズ

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金子千尋

~オリックス、スーパースターを引き立てる の巻~




 四番・ピッチャー、大谷

四番・ピッチャー、大谷

近年、高校野球でもみられなくなった風景が、プロ野球でみられました。
それができるのは、大谷翔平ただ一人。
その怪物の、おそらく日本ラスト登板。

札幌ドームに詰めかけた多くの日本ハムファンの前で、
大谷が一世一代の快投をみせました。

1試合最多奪三振、
ノーヒットノーラン、
いや、
完全試合…。

すべての可能性にびくびくしながらの観戦。
結果2安打完封負けも、
よくヒットが2本出たなという思いの方が強い。
それほど、本気を出した大谷は恐ろしかった。

四番打者としても先制のホームを踏んだ大谷。

たぶん、これでもまだ回復途上で進化の途中。
その完成形は、
メジャーでみせてほしい。



 金子の意地

オリックスの先発は金子
大谷のはなむけに最もふさわしい投手をぶつけてきました。

数年前なら球界最高峰の投手の対決でしたが、
いまの金子では残念ながらそうは呼べず。

ただ9安打を浴びながら完投したのは、金子の意地
しかも最後は大谷から三振を奪う。

課題の制球面は今回も無四球。
前半戦の失態が響き、リーグ最多与四球王となるも、
来季に向けてそれなりの終わり方はできたんではないでしょうか。



 エース

3年ぶりの二桁勝利を達成するも、同時に衰えも目立った今季の金子。
いまの金子をエースに頂いていては、チームに未来はありません

果たして、
その代わりは誰が務めるのか。

松葉、ディクソンは言うに及ばず、
今季もっとも安定していた山岡はまだ早く、
器的には山本も、一気にそこまで求めるのはあまりにも酷。

結局は、
西ということになります。

連続二桁勝利も途切れ、
来年が再スタートとなる西勇輝。

腕が折れても中継ぎのことを考え続投するなど、西には熱い心意気があり、
また、リーダーとしての責任感も芽生えています。

いつまでも二番手に甘んじていてはいけない。
来季こそ、エースの称号を金子から堂々と奪うべき
きっと金子もその時を待っていることでしょう。
もちろん、負ける気はないでしょうが。



 再会

スーパースターのサヨナラ登板に完全に呑まれ、引き立て役に回ったオリックス
しかしこの日に、あの男がいなかったのが悔やまれます。
吉田正尚。

場の空気を読まない、オリックスのスター。

現状ほぼマックスの力を発揮した大谷と吉田正尚の闘いが観たかった

その再会はいつか異国でということになるのでしょうか。
それは、今後の吉田にかかっています。




-金子千尋
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