~オリックス、宮内オーナーの怒り! の巻~
激怒
ここ最近の不甲斐ない戦いぶりに、ついに宮内御大が激怒。
その矛先は、選手ではなく首脳陣に向けられたようで…。
オリックス宮内義彦オーナー(81)が、今季5度目の5連敗で今季最多借金12に激怒した。
京セラドームを後にする前に不満爆発。5回無死一塁で、小島がバントを2度失敗し捕邪飛に倒れた場面について「バントもできないやつにバントさせるし」とピシャリ。
「相手投手がバテているのに早打ちは変だと思う。ベンチも策がなさ過ぎる。今日は機嫌が悪いです」と、采配にも注文をつけた。
おっしゃる通りです。
さすがです。
たぶんこの方ほど、試合をよく観ているオーナーはいません。
京セラで、あるときは首都圏で。
そのオーナーの言。
敗戦といういっときの感情に任せての発言ではなく、
ここ最近の試合内容に基づいてのことば。
ファンも、よく言ってくれたと共感せずにはいられません。
誰が言っても響かなかった福良の心に、さすがにこのオーナーの思いは届いたはず。
そして、
自らの立場が決して安泰ではないことを思い知ったはず。
それを受けての今日の試合。
福良の采配が楽しみでした。
一番・T-岡田
全く機能しなかった一番・大城を一日で辞め、
一番にT-岡田を再起用。
そのT、
反撃の狼煙となる2試合連続の24号を含む3安打で、全ての得点に絡む働きをみせました。
それはまさしく、塁に出ることが最も肝要な一番打者としての仕事。
やっぱり、いまのTは一番です。
二番には吉田ではなく、大城。
ヒットで二度塁に出たTを二度とも犠打でしっかりと送り、得点に寄与しました。
ただ、この二番、
時代遅れの弱攻撃型二番。
今日はたまたまそういう機会が続いただけで、自分で決めるだけの攻撃力がないのが最大のウィークポイント。
二番もやっぱり吉田がいい。
奏功
三番にはその吉田。
続く四番ロメロの当たりが止まっており、一塁が空いている状況では勝負を避けられる場面が続きました。
四番・ロメロは2四球とダメ押しの2点タイムリー。
五番・小谷野も3安打2打点、
六番・中島も2安打2打点と活躍。
一・三番が塁に出て、四・五・六番がそれを還す。
打線のつながりが大量点につながりました。
今日に関しては、一番・Tの再起用、二番・大城が機能し、
福良の打順変更が功を奏したといってよいでしょう。
何度も書きますが、それでも、
二番には大城ではなく、吉田を配置すべきだと思いますが。
熱き執念
オーナーに苦言を呈された早打ち。
今日は、ロッテ先発・涌井に4回で112球を放らせました。
オーナーの厳しいことばが福良をはじめとする首脳陣に届いた証拠でしょう。
それができるなら、言われるまでなぜそれをしないと愚痴りたくもなりますが、
それが福良の現状。
いままでなにもやっていなかったことの証左でもあります。
とにかく、やっと連敗もストップ。
2戦連発のT。
吉田、ロメロ、小谷野、中島。
なんとか踏ん張った山岡。
きっちり抑えた救援陣。
肝を冷やし、もう一度気合を入れなおした福良。
もちろん彼らも頑張ってくれましたが、
今日の勝利を呼んだのは、
間違いなく、
81歳の老オーナーの、勝利への熱き執念でしょう。