~オリックス・中島、契約オプション更新 の巻~
3年契約+4年目オプション
オリックスは8日、中島と契約を更新したことを発表した。
今季で3年契約を終えた中島が条件を満たしていた4年目のオプションを行使したため。年俸は現状維持の3億5000万円プラス出来高となった。35歳のベテランは今季、チームトップの打率・285を残すなど存在感を発揮した。森川球団本部長補佐は「(来季も)勝負強さを見せてほしい」と期待した。 (サンスポ)
3年、いや4年と契約年数が不確かだった中島。
実情は、3年契約+4年目オプション。
1年目は怪我ばかり。
2年目も前半戦は戦力とならず。
それで4年目のオプションを行使できるだけの条件を満たしたということは、
その条件はかなり緩いものだったのでしょう。
戦力となったのは2年目の後半から。
3年目の今季は一度も二軍に落ちることなく完走し、
打率はチームトップの,285を残すも、出場は124試合。
本塁打はわずか9本、打点も49。
正直、3億5000万円にふさわしい成績とは思えません。
実際、世界中どこを探しても、
いまの中島に3億払うチームはないでしょう。
契約
しかし、それも契約。
オプションを行使した中島にまったく罪はなく、
そのような契約をした、当時のオリックスフロント(加藤康之前編成部長)に責任があるだけ。
2年間、一度もメジャーに上がることなく米国に物見遊山に出かけたと揶揄された当時32歳の中島に、
西武最終年の2億8000万円を超える年俸とオプション付きの4年契約を提示した方に問題があります。
その責任者は、大型補強の失敗を問われその座を追われました。
中島には、契約最終年の来季こそ、その年俸にふさわしい活躍をしてもらいたい。
責務
ただ、一つどうしても納得できないのは、
上述の記事内にも「オリックスは8日、中島と契約を更新したことを発表した」とあるように、
契約交渉の場に中島が姿をみせなかったこと(もしかしたら代理人が出席しているのかもしれませんが)。
「オプション行使します」と球団に伝えれば自動更新となる形の契約なのでしょう。
ただ、中島自身、
3年間在籍した球団に、ファンに、
何か伝えるべきこと、伝えたいことはないのか。
昨年も契約更改の席に現れなかった中島。
複数年契約を結んでいるとはいえ、
金子も岸田も平野も小谷野も、一年を振り返り来季に向けて気持ちを新たにする契約更改の場には姿を見せ、
自分のことばでファンにその思いを伝えています。
なぜ、中島はそうしないのか?
3億5千万という大金はファンから頂いたもの。
それならばそのファンに向け、自分の口から何かを伝える責務はあるはず。
私には、
逃げているようにしかみえません。
チーム愛
同時期にオリックスに入団した小谷野は、
3年契約が終了し、今季再契約を結びました。
「何より来シーズンもオリックスのユニフォームを着られるということが素直に嬉しいです」という言葉を残して。
昨年は、二軍施設・舞洲の24時間利用を訴えたり、オリックスの若手を引き連れての自主トレを宣言と、
外様でありながらチームのことをしっかりと考えてくれる小谷野。
に比べて、
せっかくフロントに意見を言える場があるにもかかわらず、
その権利を放棄する中島。
中島が来てから一度もAクラス入りはなし。
西武で優勝を経験。
マイナーといえど米国で貴重な時間を過ごした中島からみて、
このチームに足りないもの、改善点等、チームに伝えたいことはないのか?
このような、
チーム愛を感じることのない中島の姿勢に、
私はどうしても納得ができないのです。
遠慮
33歳でオリックスに入団してから、
過度にベテラン扱いされていますが、
ホークスを引っ張るチームリーダーの松田とは年齢わずか1つ違い。
余りにも老け込み過ぎですし、
チーム(首脳陣)もあまりにも遠慮しすぎ。
もちろん個々の性格はあるとはいえ、
自らの成績以上の給与をもらっている中島が、チームの先頭に立ちいろいろと動いてくれれば、これほど頼もしいことはありません。
ただ、
この3年をみていると、そんなことを期待しても叶いそうもありませんが…。