~オリックス・山岡、5連勝ならず の巻~
らしくなく①
前回の登板で自身4連勝を飾り、成績を8勝8敗の五分に戻した山岡が今日の先発。
3戦0勝、対戦防御率5.27の日本ハムが相手でしたが、
その数字通りの結果に終わりました。
失投を確実にとらえられた印象で、
点を取った直後に点を与えるなど、山岡らしくないピッチング。
真骨頂の、悪いなりのピッチングができませんでした。
今日の負けで8勝9敗と負けが一つ先行した山岡。
これから二桁いったとしても、10勝10敗の貯金ゼロではイメージも悪く。
新人王に向け、痛い敗戦となりました。
らしくなく②
山岡を助けるべく、打線の援護を期待しましたが、
計4安打ではいかんともしがたく。
3~7番で18打数2安打では、3点が限度でしょう。
しかし、
この3点を奪った三回表の攻撃はオリックスらしくないもので、思わず手を叩きました。
一番・小島のタイムリー、
二番・大城のセーフティースクイズに、
大城、ワイルドピッチで二塁からホームまで駆け抜ける。
主軸以外の選手が自らの特性をいかして点を奪う。
今季初めて観たような気がするほど珍しく、そして素晴らしい攻撃でした。
優勝
本日、ソフトバンクが西武を破り、
2年ぶりのリーグ優勝を決めました。
昨年中盤以降、ソフトバンクをカモにして苦手意識を一掃して迎えたはずの今シーズンのオリックス。
優勝候補筆頭のソフトバンクを叩くことこそが、優勝への近道。
その流れのまま、今シーズンはソフトバンク戦2連勝と最高のスタートをきりましたが、
鹿児島での試合を雨で流し、
川崎宗則の復帰戦を落とし、完全に相手を勢いに乗せてしまいました。
この2試合をとれていれば、また違った展開になったかもとも思いますが、
まあそれでも、大勢に影響はしなかったでしょう。
それくらい、今年のソフトバンクは強かった。
差を埋めるために
鉄壁のリリーフ陣。
思ったより大きかった李大浩の抜けた穴を埋めるべくデスパイネを強奪し、
シーズン途中で、不足していた左腕をキューバから獲得するなど、適材適所の補強を施す。
忘れていますが、
左右の両エース、和田と武田を故障と不調で欠き、
四番すらも途中からいなくなってのこの圧勝劇。
四番が消えて、一瞬で貯金を使い果たしたどこかのチームとは大違いの選手層の厚さ。
とにかく強かった。
リーグ再編でもない限り、
来年も再来年も、これからもずっとずっと、オリックスはソフトバンクと戦っていきます。
この圧倒的の差を埋めるには、果たしてどうすべきか。
考えれば考えるほど、目の前が真っ暗になってくる現実。
しかしそれでも戦うしかありません。
諦めたら終わり。
29ゲーム差を埋めるためにはなにをすべきか。
首脳陣、選手、フロントはそれだけを考えこれからの6か月を過ぎしてほしい。
ただそれだけを考えて。
そして、
来季は、それができる監督であってほしい。