祈優勝! オリックスバファローズ

~オリックスバファローズを心から愛するファンの、ブログ~

山岡泰輔

~オリックス、「ニンジン作戦」の効果 の巻~




 「上がったな~」

12月23日、サンスポの記事からです。

 オリックスは18日に全選手の契約更改を終了した。大幅アップを勝ち取った選手もいれば、減額制限を超える提示でサインした選手もいた。チームでは2014年以来の保留もあった。

ただ、全体を通して率直に抱いた感想は「上がったな~」。今年は昨季の最下位から浮上したとはいえ、4位。順位が大きく反映されるケースが多いだけに、予想を上回る昇給をつかんだ選手も少なくなかった。そこには球団の新たな“意思表示”が込められていた。

記者の方が抱いた感想、「上がったな~」
同じく私も。

8勝を挙げた山岡は、球団新人では過去最高のアップ額となる2800万円増の4300万円
これを他球団のルーキーと比較すると、
パ新人王の源田が、2900万円増の4100万円。
セ新人王の京田が、2800万円増の4000万円。
両新人王と、ほぼ互角の評価を受けています。

打線の援護さえあればもっと勝ち星も増えたでしょうが、
その勝ち星の低さを理由に、上げ幅を縮小してもおかしくないのにこのアップ。

しかもチームは4位。

同様なことは、同じルーキーの黒木優太にもいえ、
こちらは、球団新人では過去最高のアップ率(208%)となる2500万円増の3700万円で更改。
シーズン後半の離脱があったにもかかわらず。

そのアップの理由は…。



 「勝利貢献度」、「チーム貢献度」

「査定のポイントは従来通り変わりません。でも、その中で『メリハリをつけよう』というのはありました。それが昨年までと違う印象を持たれたのかもしれません」

契約更改の交渉役を務めた森川球団本部長補佐が明かした。とりわけ、重視したのは「勝利貢献度」。いかに、チームの勝利につながる活躍をしたかということだった。

「勝利貢献度」というならば、
山岡のそれは決して高くなく、
また3勝12敗と成績上は惨憺たる結果に終わった松葉の現状維持は辻褄が合いません。

「勝利貢献度」というよりも、
チーム貢献度」といった方が適切でしょう。

松葉は、QSクリア数、つまり先発として最低限の務めを果たしチームに貢献したとの認識があり、
その主張をフロントが再評価しての現状維持。
同じことは、ルーキーながらローテを守った山岡にもいえ、
また、黒木がいなければ、チームの4月の躍進はありませんでした。

数字だけにとらわれず、
場面場面、個々の能力を適切に判断することは評価の基本であり、
不平不満の軽減につながります。



 「3年働いてようやく一人前」

ただ私の印象は、
それでも「上げすぎかな…」。

常勝・阪急ブレーブスの契約更改の肝は、
3年働いてようやく一人前」。

3年続けて結果を残した者を一人前とみなし、
ようやく年俸も大幅アップとなる。

近年、オリックスで一軍の戦力になった新人選手の二年目を振り返ると、
成績が低下している選手の多さが目につきます(2年目のジンクスというように他球団でもその例は多くみられますが、特に)。
私としては、
活躍直後の年俸アップ率の高さがその一因ではと考えています。

阪急のような評価の仕方は、情報化時代のいま、
なかなか難しい面もあるとは思いますが、
チームとしては有益でしょう。



 「頑張った分だけ貰える」チーム

このような「上げ過ぎ」とも思われる大盤振る舞いは、
選手にとっては嬉しい以外ありません。

また、
オリックスが「頑張った分だけ貰える」チームであるということは、
いまオリックスに属する選手のモチベーションアップにつながるだけでなく、
今後入団してくる新人選手やFA選手にとっても大きな魅力となります。

そのことはソフトバンクの例をみても明らかです。

あとは彼らが、期待料込みのこの年俸に値する活躍をしてくれるか。
そして、
今季いまひとつだった選手たちが、目の前にぶら下げられたニンジンを食わんと走駆できるか。

ここが来季のオリックス躍進のカギとなりそうです。

追伸:
私としては、
チームとしての勝利への執着の弱さをたびたび感じているため、
サッカーのような勝利給の導入を検討しては…、と考えています。





※twitterやっています。フォローしていただければ幸いです。

-山岡泰輔
-, , ,