~オリックス・山岡泰輔、恐ろしや の巻~
ブルペン大トリ
日刊スポーツ、2月8日の記事より。
昨季8勝を挙げたオリックス山岡が、今キャンプのチーム大トリでブルペン投球を行った。捕手を座らせて直球のみの30球。キャンプ開始から7日が経過しての初ブルペンは2年目としては異例だが、山岡は「紅白戦も入ってくるんでそこから逆算して(この日入った)」と、何食わぬ顔だ。
オレ流調整には独自の考えがある。昨年は2日目の初ブルペンから投球練習を重ねて計1500球近くを投げたが、仕上がりが早すぎたという実感があった。2年目はそこをコントロールしていく。
気をもんでいた福良監督も投球を直接チェックし、「もう、出来てたんとちゃうかな。あいつは独特のものがあるからな」と、調整を任せる方針だ。開幕投手候補にも名前が挙がる山岡は「成功しても失敗しても経験。去年と同じことをしても仕方がない」と、信念を貫く。
キャンプ初日からのブルペン入りが球界の常識になりつつあるなか、
山岡泰輔はキャンプインから一週間経って初めてのブルペン入り。
エースの金子、西、新加入の増井もすでにブルペンに入るも、
プロ二年目の右腕は、まったく意に介さず。
まだ22歳。
大したピッチャーです。
信念
キャンプイン7日目でのブルペン入りは、もちろん故障などではなく、
昨年終盤の失速を反省してのもの。
ブルペンにいつ入ろうが、いくら投げようが、
それらはただの過程であり、
シーズンを通して戦うためになにをするかを考えたときに山岡が出した答えが、7日目でのブルペン入り。
人と違うことをすれば、とかく外野の声がうるさい時代。
プロ二年目ながら、それでも自らの信念を貫き通す山岡のスタイル、大好きです。
ドラフト前、入団直後と、
実績がないなかでの山岡の発言がいまひとつ好きになれなかったのですが、
有言実行であれだけの結果を残されては、認めるしかなく。
そして、
いったん認めてしまえば、
信念に裏打ちされた行動は、頼りになるばかり。
開幕投手
思い起こせば、
昨年もキャンプ初日に黒木ら新人投手が続々とブルペン入りするなか、二日目にブルペン入り。
口うるさいOBもおらず、
金子をはじめとして、自分なりの調整が許される環境にあるオリックスに入団できたの、個性的な山岡にとっては幸運。
昨年のインタビューでもそのことに感謝していました。
指揮官も、「あいつは独特のものがあるからな」と完全放任。
それが許されるだけの人間性と理論を備えているゆえの発言でしょう。
福良の言動をみると、
そんな山岡を開幕投手にもっていきたいのだと思われます。
恐ろしや
制球がよいゆえ与死球が少なく、その結果外に目付けされ踏み込まれた昨年。
その改善のために、ツーシームの握りを変えシュートの軌道に修正し、内角をえぐっていく。
また、
国内では投げる投手がほぼいないとされる縦のカットボールの習得にも余念がない。
秘密にしておいた方が有利になる新球種を公言することの愚を記者に指摘されると、
「いいんですよ。こうやって新聞に書いてもらえれば、山岡にはこういう球種があるって(打者も)思う。それだけでもいい」(日刊スポーツ)と不敵に嗤う。
山岡泰輔、22歳。
恐ろしや。
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