~オリックス・山岡、今季初完投初完封! の巻~
完封
123球目。
一発のあるレアードに、臆せずインコースに145キロのストレートを投げ込み、力のないレフトフライに打ち取ってゲームセット。
山岡泰輔、
今季初完投を完封で飾りました。
ランナーが出ると投球間隔が長くなる傾向のある山岡。
それがテンポの悪さを生み、野手陣のリズムを乱す。
その点、今日はほとんどランナーを背負うことなかったこともあり、
サクサクサクと気持ちいいくらいのテンポのよさで投げ込み、文句のつけようがないピッチング。
与四球も一つで、点が取られそうな気配すらありませんでした。
同じところにもう一球
圧巻だったのが、上述の九回裏二死、レアードの打席。
2-2からの6球目、レアード相手にインコースへストレート。
コース・高さともに完璧な一球でゲームセットと思ったものの、主審の手は上がらず。
思わず苦笑いを浮かべた山岡。
アウトローのカットボールで誘ったあとの8球目。
同じところにもう一球ストレート。
疲労困憊のなかでの、
この精密なコントロールに、
この意地。
やはり、
そんじょそこらのピッチャーではありません。
中島宏之 & 吉田正尚
打線は珍しく大爆発で、こんな日に限って10得点。
3試合に3点ずつでも分けたいところですが、この大量点が山岡をだいぶ楽にしたのもまた事実で。
苦手にしていた有原を完全ノックアウト。
その立役者を挙げるとすれば、
猛打賞の中島に吉田正尚、そして3出塁の福田周平。
4年目でようやく活躍中の中島は、
三塁復帰が活力を与えたようでもあり。
しかし好事魔多しで、
全試合出場を続けていた吉田正尚がデッドボール。
杉本同様スイングに入ったところでの死球は重症になることも多く、心配です。
福良-田口体制最大の長所
一軍再登録の白崎を即スタメン起用。
二軍でも打率が一割を切っていましたが、阪神戦で満塁弾を放った翌々日の昇格。
杉本のとき同様に、一二軍の連携は相変わらずスムーズ。
ここが福良-田口体制の最大の長所でしょう。
2打席目以降の当てただけのバッティングは反省点も、初回のツーベースの打球角度は最高だった宗。
代打で一打席のチャンスを掴んだ武田に小田。
外野争いは、
福良がキャンプから言っていた「競争」が高いレベルで行われようとしています。
2完投
山岡が完投し、
これでチームの完投はディクソンに続いてようやく二人目で二度目。
その共通点は、
どちらも完封で、どちらも大量点での勝利。
ゲーム展開に余裕があるときしか完投させず、
接戦では我慢できずに交代。
ゲーム展開に余裕があるときなど、貧打のオリックスではそうあることではなく、であるからこそのこの完投数の少なさ。
ここは来季に向けての改善点。
監督がどなたになるにせよ。