~オリックス・吉田一将、2試合続けての快投 の巻~
半年後
平野があと一人までいくも、また追いつかれ、
延長12回、代わった澤田が代打・吉村にレフトスタンドに運ばれて、サヨナラ負け。
劇的に散り、ヤフオク最終戦に駆け付けたソフトバンクファンにすばらしい一夜を提供することとなりました。
3点リードしても安心できない、迫りくる無言の圧迫感。
1点ずつ返され、最後に追い抜く。
これがソフトバンクの強さだと素直に認めざるを得ません。
あと2試合で今季も終わりますが、
もう半年後には2018年シーズンが始まります。
ということは、
チームとしてのこの絶対的な差を埋めるために準備された時間はわずか半年ということ。
指揮官も変わらず劇的な変化は望めぬ現状で、はたしてそれは可能なのか。
可能と断言できる根拠は何ひとつありません。
吉田一将
そんななか、一つの光明が。
前回プロ初完封を飾った吉田一将の好投です。
フライピッチャーの面目躍如。
今日も前回同様、切れのあるストレートでフライを打ち上げさせていました。
6回2/3を投げて被安打2自責点2。
内容的には文句なし。
よくソフトバンクが2点取ったなという印象。
前回の完封はロッテ戦。
今日の相手はソフトバンク。
ソフトバンクを抑えてこそ、来季につながると思っていたのですが、一発回答といってもいい内容。
来季のローテ争い、首脳陣にかなりの好印象を与えました。
若手にとって消化試合はない。
いや、
Bクラスのチームに消化試合はない。
吉田の台頭は来季にむけての明るい材料です。
選手会長・T-岡田
千賀から3安打のT。
一番が板についてきました。
今日の一発で31号。
本塁打争い、リーグ3位に浮上。
柳田と並び日本人最多です。
打点の少なさは玉に瑕も、
選手会長就任以来、よくチームを引っ張ってくれました。
親友の副会長・安達が離脱し、チーム再建に向けていままで以上に大きなプレッシャーがかかることでしょうが、
それでもこのチームを率いるのはTしかいない。
そう確信しています。
九回の好守、お見事でした。
俯瞰
今日も岡崎をスタメン起用。
若手登用はもちろん大事なこととはいえ、
正直、一軍のレベルには達していない。
そういう選手を使わざるを得ないほど内野手が枯渇。
野手にプロスペクトも少なく、長期的な視野に立つと、即戦力左腕の不足よりもこちらの方がより深刻。
監督は常にピッチャーを欲しがるもの。
一年契約ならばなおさらのこと。
そこを重々承知の上で、編成部がチーム状況を俯瞰できるか。
新体制最初のドラフト、
長村球団本部長にそれができるのでしょうか…。
ワースト
明日は、京セラ最終戦。
まるでそこに合わすかのようにチームは4連敗。
借金は今季ワーストの14。
福良は来季も続投とのこと。
今季の総括を、京セラに詰めかけたファンにどう伝えるのか。
完全最下位だった昨年よりもきっと多い、罵声・怒号の嵐に耐える必要があります。
追伸:藤井康雄がソフトバンクを今季限りで退団するとのこと。
来季に向けて、吉報が届くかもしれません。