~オリックス・吉田正尚、二度目の復帰 の巻~
吉田への期待
昨季後半戦の活躍。
フェニックスリーグ。
そして五冠王に輝いた台湾ウインターリーグ。
いま振り返れば、
このころが吉田正尚の期待値のピークでした。
オープン戦での故障発生。
開幕アウト。
吉田不在にもかかわらず好スタートを切ったオリックスも、ロメロ離脱で急降下。
そんななか訪れた吉田復帰の朗報。
が、
復帰初球ホームランという伝説を残してまたもや離脱。
結果、復帰が予定されていた西武戦も3連敗。
吉田の期待値も地に堕ちました。
弱音
ファンのショックも大きかったのですが、
やはり、それ以上に本人が苦しんでいました。
「こういうケガがあって、前回(昨季も4月下旬に腰痛で4カ月離脱)も。自分で原因を突き詰めながら、リハビリを含めてやってきた。腰痛が出ないようにやっているんですが、自分でも“なんでだろう”って…」
プロ意識が高く、あまり感情を表に出さない男が“弱音”を吐いたのが意外で、正直、驚いた。
5月上旬には、大阪・泉佐野市の犬鳴山で滝行を敢行。精神面の強化と併せて厄落としを図るなど現状打開へ、すがった。本人は「いやいや、そういうプライベートな部分は、あまり話せないですよ」。昨年12月にはアテネ五輪の陸上男子ハンマー投げ金メダリストの室伏広治氏に直筆の手紙を送り、1月に体のメンテナンス法や安定性を高めるトレーニングの指導を受けた。最大限の注意を払って取り組んできた中での故障。今季の目標は143試合フル出場だった。それがいきなり吹き飛んだ上に、復帰時期のメドは立たず、さらに出遅れる見通しとなった。思いは、想像できた。
「周囲の期待に応えるか応えられないかは自分次第。正直、怖さはある。でも、ちゃんと向き合っていかないとダメ。(野球とケアの両方を)やりながら、準備してやっていくしかない」。チームは苦境に立たされているが、長いシーズンにおいて状況が好転する時期は来る。背番号34が、再進撃を支えるキーマンの一人になるはずだ。(スポニチアネックス/オリックス担当・湯澤 涼)
あれだけの素質をもつ選手は12球団見渡しても稀有。
しかし、
試合に出なければその才能もないのも一緒。
プロ意識の高さは、室伏への直筆の手紙でも明らか。
しかし故障に悩まされる日々。
滝行にすがるのも分かります。
もちろん、その異次元のスイングが腰を痛める一因でしょうが、
それがなければ吉田じゃない。
そしてそれができるのも吉田のみ。
二度目の朗報
<ウエスタン・リーグ:阪神-オリックス>◇27日◇鳴尾浜
オリックス吉田正尚外野手(23)が5月10日以来に実戦復帰した。
この日は1番DHで出場。復帰後の初打席は阪神岩田の前に空振り三振に倒れるも、左打席から豪快なフルスイングを披露した。
主軸を担うことを期待された2年目の今季は、3月23日に「急性筋性腰痛」と診断され、戦列離脱。5月10日のウエスタン・リーグ広島戦(舞洲サブ)で実戦復帰し、第1打席に左中間本塁打を放つなど2安打。順調かと思われたが、翌5月11日の試合を欠場していた。
新人だった昨季は63試合に出場し、打率2割9分。10本塁打、34打点をマーク。ケガの影響で出遅れたが、ここからの巻き返しを図る。(日刊スポーツ)
待望のニュースです。
あの頃と比べ、
ロメロの復帰、
長距離砲のマレーロ加入、
モレル二年目の開眼、
武田の成長と、
吉田をいますぐ必要とする状況ではなくなりましたが、
それでもやっぱり待望のニュースです。
今日は3打数0安打、2三振とのこと。
内容はともかく、明日またグラウンドに立つことができるのか。
オリックス再浮上の最後のピース、吉田正尚。
君の力が必要です。