~オリックス、3年ぶりの対西武シーズン勝ち越し! の巻~
大下誠一郎
前日の試合、大事な九回表に粘って四球を選んだ大下誠一郎をスタメンで起用した中嶋。
その期待に応えた大下、0-0の五回表、カーブを掬ってレフトスタンドへの先制アーチは、1ヶ月ぶりの第2号。
打率も2割前後まで下降するも、現状はそれくらいの数字が実力。
ただ、打てないときでも声を張り上げる大下の姿はある意味感動的で、いまやチームに不可欠な存在となっています。
第一打席の四球も、なんとかして塁に出ようとする強い意志を感じました。
モヤ
続く六回。
吉田が幸運な内野安打を放ち出塁後、モヤが打った瞬間の第8号をライトスタンド上段にまでもっていって2点追加。
オープン戦のときのように外の変化球に体の軸がずれてきており、なかなか長いのが出ませんでしたがようやく。
OPS.920は吉田の.953に次いでチーム2位。
こちらも不可欠な存在ですが、一年契約。
コロナ禍によりMLBまたはMiLBからの新外国人獲得が難しいいま、在日外国人選手の移籍が増えそうな今オフ。
モヤはしっかりとキープしておきたいところですが。
張奕
先発の張奕。
6回/被安打3・奪三振8・失点0とほぼ完璧なピッチングを披露。
野手時代を知る者にとってはいつも元野手という視点で張を見てしまうのですが、投げている姿を観ると元野手と感じることが皆無。
強いストレートを内外に投げ分け、変化球で腕も緩まず。
これで今季2勝目。
内容的には昨年のK‐鈴木以上の安定感はあります。
三本柱に山崎福也、増井浩俊、張奕。
この6人で回せれば、来季かなり期待がもてるのでは。
3年ぶりの対西武勝ち越し
この勝利で西武との今季対戦成績は12勝10敗1分けとなり、3年ぶりに対西武シーズン勝ち越し。
振り返れば、5位と6位の戦いだった8月の6連戦。
最初の3試合に3連敗し西村の首が飛び、直後の3連戦、ジョーンズの大爆発で3連勝を飾り中嶋代行の門出を祝し。