~オリックス、1-0→先発全員複数安打でソフトバンクに2連勝! の巻~
宮城大弥
ホームPayPayドームで無敗のソフトバンク本拠地に乗り込んでのホークス3連戦。
初戦の先発は、北海道で大崩れした宮城大弥。
前回の嫌な印象の残る立ち上がりに二死一三塁のピンチを招くも、昨年打たれたリチャードにスイングさせずの捕ゴロで危機を脱してからは尻上がりに調子を上げ、8回無失点の好投。
宮城に対する試合後の中嶋のコメントは「前回は何やったんや、って話」(日刊スポーツ)。
前回の乱調の要因分からずとここでも書きましたが、まさにそう。
緩急差60キロ
課題であった左打者へのインコースも森が(その課題を知ってか知らずか)臆せず要求。
しっかりそこに投げ込めていた宮城。
星野伸之を思い出させる90キロを切るスローカーブの直後に、星野を20キロ上回る150キロの真っすぐ。
緩急差60キロは、さすがに好打者近藤も対応できず。
宮城と平野の比較
八回終えて球数105球。
疲労はあるも完封目指しアドレナリン放出中の宮城とクローザー平野の比較は、前者が勝るが私の見立てでしたが、中嶋の判断は後者。
初球のフォークを空振りして以降フォークを見切った栗原に四球を与え先頭打者の出塁を許した平野。
不安になるファンをよそ目に、これも想定内かと思えるくらいに動揺せず抑えたのも平野。
森の犠飛による1点を宮城→平野のリレーで守りきり、1-0の痺れる試合を逃げ切りました。
先発全員複数安打の22安打
2戦目の先発も、北海道で大崩れした田嶋大樹。
先制弾を浴び、その後もピリッとしない投球が続きましたが、大量リードに守られ3勝目。
が、前日の宮城に比べれば制球も乱れもう一つの投球内容。
白星が薬となれば。
その田嶋を援護したのがリーグトップのチーム打率を誇る打線。
2回までに先発全員安打、終わってみれば先発全員複数安打。
杉本欠場を感じさせない22安打でした。
茶野に中川
その中で目立ったのは茶野篤政に中川圭太。
茶野は2試合連続の猛打賞といったん沈んだ打率を再び上げてきました。
一度止まればなかなか復調いかないのがルーキー。
まさかこんなに早く底を脱するとは。
沈んで上がってきたのは中川も同じ。
前カードも打ちまくった中川の好調は福岡でも持続し、打率もいつの間にか三割間近に。
初回は満塁の好機を逸し、二回も一点入るも二死。
ここで終わってはの場面で放った中川の一発は実に大きな一打でした。
1点への執着
勝負の分かれ目は二回、若月の適時打で1点返しての一死二三塁、バッター茶野の場面。
ここでソフトバンクベンチの取った策は前進守備。
まだ試合序盤で、オリックス先発田嶋の調子を考えるとまだまだ点は取れそうで、また自軍先発の武田の調子を考えるとまだまだ点は奪われそうで、ここで1点に執着する必要性があったのかどうか。
結果的に、茶野のタイムリーは定位置ならば遊撃今宮の守備範囲。
結果論でなく、ここは1点与えるリスクよりも一つずつアウトを取っていく方がベターだったと思われます。
1点を与えないと動いた結果大量点に結びつく。
野球にはよくあることです。
2連勝
数字に結果だけみれば22安打で大勝も、内容的には一歩間違えていればどうなっていたか分からなかったゲーム。
上述の茶野の場面もそうですし、二回裏二死満塁で中村に一本出ていれば、その後もピンチは続き、最後の九回もヒヤヒヤ。
点差ほど楽な試合ではありませんでした。
ただソフトバンクの本拠地連勝を止める2連勝は見事な事実。
3戦目は阪神から移籍、育成から支配下登録の小野泰己。
小野先発のファームの試合を観に行きましたが、指にかかったときはかなりいい真っすぐを放るも捕手が手を伸ばすほどに暴れる真っすぐも多くあり。