~オリックス、2005年以来の首位でオープン戦を終える の巻~
オープン戦首位
恒例のオープン戦最終カード、京セラでの阪神戦を2勝1敗で勝ち越し。
今オープン戦の成績を9勝4敗3分けとし、2005年以来18年ぶりのオープン戦首位でシーズンに向かいます。
2005年といえば、オリックスと近鉄が合併した年。
肌色の異なるチームを一つにするには勝利が最短の方策と、仰木がオープン戦から勝ちにこだわっていた当時の印象。
そこから一昨年ようやくのリーグ制覇を果たし、昨年はバファローズとして初の日本一を達成。
侍ジャパンでも最大派閥を形成するなど、合併から長い月日を経て、オリックスは常勝チームへと変貌を遂げました。
杉本、西野
オープン戦最終戦で目立ったのは、野手では杉本裕太郎に西野真弘、そして野口智哉と来田涼斗。
西野はこの日も3打数2安打と好調維持し、オープン戦の打率は驚異の.500。
宮崎から離れて(例年のように)失速した太田と対照的に、開幕セカンド(もしくはDH)は確定的。
平野恵一の後継者と称されてからの低迷。
ベテランに差し掛かった選手のこの奮起には、驚きとともに嬉しさがあります。
顔つきが違う杉本。
昨季の低迷で(いい意味で)ファンからの期待が落ち着いたせいか、悲壮感が消え肩の荷が下りた印象。
これがシーズンでもできるか否かが分岐点。
野口、来田
若手で開幕一軍もしくはスタメンを掴んだのが野口と来田。
打率.364でフィニッシュの野口は、最終戦でライトスタンドにオープン戦第2号。
うまく右手を抜きながら軸回転で運んだ技ありの一発は、野口の成長を象徴する一打。
バットにボールが当たらなかった昨季と比べて空振りが激減しコンタクト率が大幅に上昇。
かといって野口の代名詞であるフルスイングは変わらず。
来田も最終テストの阪神3連戦すべてでヒット。
こちらも野口同様脆さが減り、吉田の抜けたレフトの最有力候補。
山岡泰輔
投手では先発の山岡泰輔。
三回までは非の打ちどころのないパーフェクトピッチ。
間を置かずテンポよく投げ、野手にも好リズムを生みましたが、四回に初めてランナーを出してからは間延びしテンポも悪くなる、いつもの悪癖。
ボール自体は実にいいものがあっただけに。
山崎から宇田川
米国帰りの山崎颯一郎から宇田川優希の継投も観られたオープン戦最終戦。
山崎から宇田川のリレー時にファンが湧いたのは侍ジャパン興奮の余韻。
宇田川より山崎の方が抜け球が多く要修正。
宇田川もまだ本調子と思えず、両投手とも1週間後の開幕に焦って間に合わすより時間を取ってあげた方がベター。
「非常に良い」
中嶋のオープン戦総括は、「いろんな選手を使って、ほぼほぼ全員をどんな場面でも使って、そういう位置にいるっていうのは非常に良いのかなと思いますけど。これだけの人数でしっかり勝ったのは評価できると思います」(中日スポーツ)。
勝ち負け関係ないオープン戦ですが、勝利よりも選手起用に主眼を置いたうえでの好結果は中嶋が言うように「非常に良い」。
外国人等に誤算はあれど、いい形で開幕戦に向かいます。
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