祈優勝! オリックスバファローズ

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大引啓次

~オリックス、大引啓次に食指伸ばさず の巻~




大引啓次

プロ野球経験者が高校、大学で指導するための学生野球資格回復制度の学生側研修会が14日、都内で始まった。

今季限りでヤクルトを退団した大引啓次内野手(35)も出席した。年内いっぱいまではNPB他球団からのオファーを待ち、なければ現役を引退する意向を明かした。今後は未定ながら「指導者には興味があるので、いい機会だった」と受講理由を説明。すっきりとした表情で会場を後にした。(デイリー)

ヤクルトから引退試合を提案されながら現役に固執しそれを断った、元オリックスの大引啓次。

その大引にいまだ声かからず。



オリックス→日本ハム→ヤクルト

当初は10月末としていたオファーの期限を2ヶ月伸ばすも状況は変わらず、各球団仕事納めが近づいてきて決断のときがいよいよ迫ってきました。

鈴木郁洋に代わって選手会長に就任してすぐに糸井らとの大型トレードで日本ハムへ。
ショートを守れ人間性も高い大引の獲得は日本ハムも熱望したものと言われましたが、起用法における首脳陣との軋轢もあり2年でヤクルトにFA移籍

そのヤクルトでは移籍初年度にセリーグ制覇。
その優勝祝賀会では、弟分だった小瀬のユニフォームを着用。

大引の優しさに心打たれたことを思い出します。



一プレーヤーとしての評価

戦力として見れば、新人の頃から格段打つわけでなく足も速くはなく、堅実が売りだったショート守備もUZRの衰え顕著で、近2年遊撃手としての出場は1試合と2試合で、計3試合。

では近年の主戦場である三塁手としてオリックスの選手と比ぶれば、中川圭太に宗佑磨が鎬を削り、そこに西野・新人の勝俣が割って入ろうとする若い野手の争いに来年36歳の大引が加わる意義を感じず、彼らと互角に戦えるとも思えず。

内野手のベテラン的立場として考えても、今後その任に当たっていかねばならぬ安達がおり、
内野のユーティリティとしてみても、故障持ちながら走攻守全てに大引を上回る大城滉二が控えている。

一プレーヤーとして見た場合、チームは大引を必要としていません。



法大史上最高のキャプテン

ただ選手としての数字以外をみれば、
大学時代は「法大史上最高のキャプテン」と称され、オリックスでは短いながらも選手会長を託され、移籍先の日本ハムでも主将に任じられる。
ヤクルトとのFA交渉ではヤクルト伝統の背番号「1」を提示されるも「1番の重みを尊重したい」とヤクルトファンに配慮した理由で固辞。
上記の小瀬とのエピソードも含め、とにかく人間性には秀でたものがあります。

しかし、
育成に大きく舵を切り若手にもっともっとチャンスを与えていかねばならぬいまのオリックスでは、キャプテンシーや人間性をそこまで必要としていないのもまた事実です。



温情よりも現実

若手選手たちがもう少し育ち、いざ優勝というものが具体性を帯びてきたときには、たとえば2017年のアストロズが来季からメッツで指揮を執ることが決まった人望厚いカルロス・ベルトランを獲得したように、チームリーダーを務められる内面豊かな選手が加入することは非常に意味があるのですが、いまはまだそのときにあらず。

ただそれでも、情に厚い面のあるオリックスが、将来の幹部候補生と目されていた大引の獲得に最終的に手を挙げるのではと思って眺めていたのもまた確か。
しかし、もう年の瀬、ここまでくればさすがになさそう。

温情よりも現実を重視した末の大引スルー

これはこれで十分にありです。

給与を支払わず懐を痛めない一ファンの思いで言えば、もう一度オリックスのユニフォームを着て、あの芸術的な右打ちを見たかったという気持ちは拭えませんが。





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