~オリックス、0-13で今季初完封負け の巻~
二番・柳田
先頭の周東にセーフティーを決められたオリックス先発の増井浩俊。
初球いきなりの奇襲で冷静さを失ったのは想像に難くなく。
しかし次打者に犠打してもらい一死貰えば落ち着くのも投手。
が、この試合でソフトバンクの二番に入ったのはNPBを代表する強打者・柳田悠岐。
当然に強攻でライト前ヒット。
ここから連打連打の5連打で一つのアウトも取れぬまま2失点。
0-13
無死一二塁となって六番・甲斐。
足の速くない甲斐でゲッツー取れれば、前日のサヨナラ逆転勝ちで勢いのあるオリックス、まだまだ分からない。
低めフォークを引っ張らせ内野ゴロに打ち取るも、三塁・紅林が半身で取れずボールはそのままレフトに転がり、0-4。
NHK全国放送のこの試合、ここでほぼ終わりました。
終わってみれば0-13。
今季初完封負け。
厳しい試練
体勢が逆になる二塁⇔遊撃・三塁ならいざ知らず、遊撃⇔三塁ならば大して影響がないように思われるもの。
実体験を振り返っても、打球の速さを除けばそこまで苦しんだ記憶がありませんが(むしろ楽)、この試合の解説を務めた、遊撃三塁でゴールデングラブ受賞の宮本慎也曰く、全く別物で慣れるまでに三年かかったとのこと。
プロとアマ、守備で生きてきた宮本の求めるレベルの高さの違いあれど、高卒2年目、遊撃手が本職の紅林にも、三塁との兼職はやはり厳しい試練。
この試合でももう一つエラー。
思い起こせば理解不能の空タッチも三塁での出来事でした。
三遊兼用
三十過ぎて打撃開眼傾向、立ちはだかる安達了一の壁は攻守ともに高く、どうしても三遊兼用となってしまう現実。
ある程度のミスは首脳陣も当然織り込み済み。
遊撃手のときのミスを減らしてくれればいまはそれでよし。
そして紅林、それは実際できるようになってきています。
1点差も13点差も
この紅林のエラーの影響はあったものの、中9日でこの増井のピッチングはさすがに厳しいものがありました。
高めに球が集まり、無観客のグラウンドに響く甲高い打球音。
オリックスファンとしては不謹慎も、野球好きにはたまらない音たちでした。
このような試合も一年戦っていればあるもの。
1点差も13点差も負けは負け。
割り切れば明日に影響しない負け方。
山崎颯一郎
トミージョン明けの山崎颯一郎がプロ初登板。
1回/被安打1・与四球1・失点0。
制球力はまだ一軍レベルにあらずも、指にかかったときの真っすぐは素晴らしいものがありました。
落ちるボールを操れるようになればクローザーすら狙える素材。
「まだ体ができていない中であのボール。末恐ろしいですね。エースになれる素材だと思いますね」と一年目の山崎を評したのは投手コーチの高山郁夫です。
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