~オリックス、トライアウト の巻~
6人
11月12日、甲子園球場で行われた今年のトライアウト。
65人が参加し、
精いっぱいのプレーをみせてくれました。
12000人ものファンが甲子園に集まり、
そのイベント化の功罪がいろいろ言われていますが、
選手の命がけのプレーをみたいと思う人たちがそれだけいるということ。
そこには、
未来を掴むため、
はたまた、最後の踏ん切りをつけるためなど、
選手それぞれの理由があるのでしょうが、
その事情や思いをすべて受け入れ、ファンは温かい拍手をもって選手を迎えます。
オリックスから参加したのは6人。
投手:佐藤峻一、坂寄晴一、大田阿斗里、白仁田寛和。
野手:原拓也、堤裕貴。
森本将太、角屋 龍太、斎藤俊雄、田中大輔の名がありませんでした。
123キロ
以下、詳細を記します。
まずは投手から。
佐藤峻一:打者3人、被安打1、MAX145キロ。
坂寄晴一:打者3人、被安打0、MAX123キロ。
大田阿斗里:打者3人、被安打0、与四球1、奪三振1、MAX144キロ。
白仁田寛和:打者3人、被安打2、MAX142キロ。
内容はともかく、坂寄のMAX123キロが悲しい。
JR東日本時代に、巨人二軍相手に5回パーフェクトのピッチングをみせ、オリックス入団。
もともと球速が出る方ではないものの、アマ時代はそれでも130キロ中盤は出ていました。
で、結果残せず、オリックスお得意のサイドに転向。
その結果が123キロ。
プロ2年目でこれでは、オリックスの指導方法に問題があると言っても過言ではないでしょう。
佐藤峻一は、らしいピッチングです。
プロ生活4年で、まともに野球ができたのが今年のみ。
もう1年面倒みてもよかったのではないかと、いまでも思っています。
堤裕貴
続いて野手。
原拓也:4打数0安打1四球。
堤裕貴:5打数2安打1四球。
堤の頑張りが目を引きます。
内野安打とセンターオーバーのツーベース。
こちらも佐藤同様、もう1年みてほしかった選手。
オリックスファームで規定打席に達したのは、武田と奥浪とこの堤のみ。
打率,268 という数字自体は低いものの、武田(,256)奥浪(,223)よりは上。
まだ高卒5年目。
育成契約も難しいのでしょうか。
原に関しては、トライアウトで結果は出なかったものの、
左打者を探しているヤクルトが候補に挙げているようです。
金平・川満・中崎
3日前の記事で注目選手として名をあげた選手たちを振り返りたいと思います。
土田瑞樹、田中太一(ともに巨人)、猪本健太郎(ソフトバンク)は不参加。
金平将至(日本ハム:26歳):打者3人、被安打0、奪三振3、MAX135キロ。
木村雄太(ロッテ:31歳):打者3人、被安打2、MAX135キロ。
川満寛弥(ロッテ:25歳):打者3人、被安打0、奪三振1、MAX137キロ。
中崎雄太(西武:25歳):打者3人、被安打0、奪三振2、MAX123キロ。
松葉・海田の成長はあったものの、
彼らを除けばファームでも左投手は欠乏中。
ドラフトでも左腕は9位の高卒の根本のみ。
金平、川満、中崎は、戦力となる可能性を秘めた選手たちだと思うのですが…。
最後に、
後藤光尊は、安打は出なかったものの、好プレーで喝采を浴びていました。
神様・イチローを除いて、
最後のブルーウェーブ戦士。
もう一度、
オリックスのユニフォームを着てほしい。
そう願っています。