~オリックス、第二次戦力外通告 の巻~
4人
フェニックスリーグが終了した翌日、
第二次戦力外通告が行われ、
佐藤峻一、斎藤俊雄、田中大輔、堤裕貴の4人が、オリックスを去ることとなりました。
前回の通告は7人、今回4人、引退の小松を加えて12人がオリックスのユニフォームを脱ぎます。
新人が入ってくるということは、それだけの人数が球団を去るということ。
厳しい競争社会にその身を置く以上、仕方のないことではありますが、
そう簡単に割り切ることもできず、
いつも寂寥感に包まれます。
期待し裏切られ、それでも期待し、
多くの笑顔をくれた選手たちですから。
佐藤峻一
2012年ドラフト2位で入団した佐藤峻一。
よく言われますが、
則本を、小川を、そして今年ブレイクした鈴木誠也をスルーしての佐藤指名でしたが、結果を残せず。
去年の今頃は、
福良、酒井前投手コーチから、ローテ入りもあるかと高く期待されていた佐藤峻一。
育成から這い上がりはしましたが、そのボールは上では通用しませんでした。
たぶん、戦力となるかの最後の見極めとして参加した、今秋のフェニックスリーグ。
10月19日の西武戦で、1/3回 被安打3与四球2のピッチング。
悔やまれる内容でした。
背番号13で迎えた今シーズン。
佐藤の第二章が始まると期待していたのですが、その夢は叶いませんでした。
斎藤俊雄
今季、3年ぶりの一軍出場を果たした斎藤俊雄。
ここ数年のファーム暮らしでは、怪我による選手枯渇のためファーストを守るなど、
不遇をかこっていました。
岡田政権時代は伊藤光と正捕手の座を争うところまでいきましたが、
山崎勝巳の加入や若月の成長により、出番を失いました。
田中大輔
高谷(白鴎大→ソフトバンク)、嶋(国学院大→楽天)と捕手に逸材が揃っていた2006年のドラフト。
最初に名前が呼ばれたのは、中日希望枠入団の田中でした。
しかし、その才能が花開くことはなく、
トライアウトを経て、2015年オリックス入団。
いちやく、田中の名をオリックスファンに知らしめたのは、
オリックス入団初年度の開幕戦、
一点を追う九回表の不可解な代打起用でした。
森脇の破綻はこのとき始まったと思うのですが、
非難の的となった田中は、かわいそうでした。
堤裕貴
激しい優勝争い真っただ中の7月。
堤の姿は、京セラドームにありました。
プロ2本目のヒットがタイムリーとなり、
お立ち台に上り、多くのファンの喝采を浴びた堤。
しかし、
その数日後、セカンド守備で凡ミスを犯し、再びファームへ逆戻り。
一週間で天国と地獄をみた堤。
その後、あの輝かしいステージに戻ってくることは叶いませんでした。
昨オフに、タレントの木口亜矢と結婚しましたが、
木口は婦人科系の病に罹患。
いま、最も支えてあげねばならぬ時期の戦力外通告は、
堤にとっても奥さんにとっても、つらいものでしょうが、
堤の野球人生が終わったとしても、
堤の人生は、夫婦の歩みは、まだまだ始まったばかり。
持ち前の明るさで、その苦難をなんとか乗り越えてほしいと、願っています。