~オリックス、陽に断られる の巻~
敗北
プロ野球の日本ハムから国内フリーエージェント(FA)宣言していた陽岱鋼外野手(29)が6日、獲得を目指していたオリックスに対し、入団しない意向を伝えた。
オリックスの長村裕之球団本部長によると、代理人を通じて「非常に難しい選択で、オリックスの誠意には感謝していますが、今回は他球団に行かせていただきます」という連絡があった。右打ちの外野手層が薄いオリックスは、守備力も高い陽岱鋼に複数年契約を提示していた。(毎日新聞)
昨日の巨人の参戦表明で、白旗上げていましたが、
本日正式にお断りされました。
昨年の契約更改。
誰がみてもダウン提示は明白であったにもかかわらず、
「ビックリしました。(年俸が)下がると思ってなかった」と語った陽にとって、
金銭(契約年数を含めて)というのはプロとしての自分を表す大きな指標なのでしょう。
もちろんそれが悪いわけではなく。
糸井・陽と福良を慕う二人が去っていきました。
二年前の狂騒曲。
ニュースをみれば、オリックス、オリックスだったあの日々が懐かしいですね。
信念
以前の記事でも書きましたが、
私的には、陽獲得は諸手を挙げて賛成という立場ではありませんでした。
というか、むしろ反対。
故障も目立ってきた陽に、年俸3億の価値があるとは思えず(選手としての能力が低いということではなく、3億が高すぎるということ)、
チームのため粉骨砕身やってきながら1億にも到底及ばないTが、不憫でなりませんでした(もちろんTの実力不足が主因ですが)。
2015年の低迷は、よそからやってきた中島に3億5千万の大金を払うことで、もともとオリックスにいた選手たちが虚無感を抱いたこと、
2016年の低迷は、働かない彼らと複数年契約を結んだことで、もともとオリックスにいた多くの選手たちがクビもしくは大幅減俸になったことが、原因の一つであると考えます。
FAである以上、本人の実力以上の費用を要するのは仕方ありませんが、
若手を起用していくことを球団の方針としたいま、
FA選手に頼ることなく、信念をもって自前の選手を育てていくべき。
争奪戦敗北という文字のインパクトは強いですが、
もともといなかった選手なので、戦力ダウンではありません。
若手連中(とくに武田)に期待しましょう。
猜疑
その空いたセンター、
本来ならば、この人がいたのですが…。
昨年、オリックスから減額制限を超える大幅な減俸を提示をされて自由契約となり、今年からヤクルトに移籍した坂口智隆外野手(32)が6日、都内の球団事務所で契約更改に臨み、4000万円増の年俸7000万円でサインした。
移籍1年目の今年は141試合に出場し打率2割9分5厘、0本塁打、39打点。しっかりと評価してもらい「野球を辞めなければいけないかもしれなかったところで、勝負をする場を与えてもらって球団には感謝しかない」を笑みを浮かべた。(東スポWeb)
難しいところです。
あの東京ドームでの怪我から、3年は待ちました。
優勝を争った2014年は122試合に出場するも、打率,235。
翌2015年は、36試合の出場に終わる。
減額制限を超える提示も仕方ないでしょう。
落合前中日監督曰く「戦力外なら(年俸)提示はしない」。
オリックスは戦力としてみていましたが、
もやもやも燻っていた坂口は、自由契約を希望しヤクルトへ。
で、この活躍。
低評価を下したオリックスを見返そうという意地があったからこその活躍ともとれますし(今季の盗塁数(7)が最多安打を獲得した2010年(5)よりも多いのが一つの証左)、
怪我が癒え、戦える体に戻ったともいえます。
前者であれば、オリックスのリリースは当を得ていたと言えますし、
後者であれば、オリックスの見切りは早計であったということ。
この問いに、答えはありません。
ここは単純に、坂口の復活を喜びたい。
ただ一つ思うのは、
ヤクルトコーチ陣の指導法がよかったのでは、
ヤクルトコーチ陣が有能だったのではという当惑。
言い換えれば、
オリックスコーチ陣が無能だったのではという猜疑。
山田と駿太の現状をみるにつれ、
ファンとしてあるまじき、こんな不埒な考えを抱いてしまいます。