~オリックス・福良、当たりくじを引く! の巻~
福良のおかげ
公言通り、西武も田嶋を指名。
気になっていた横浜が東に向かい、
田嶋大樹、オリックスと西武の一騎打ち。
いつも通りさえない福良に比べ、堂々とした渡辺久信。
しかし、なぜか、福良が当たりくじを引いてくれそうな予感がしていました。
先にくじを開いた渡辺が顔をしかめ、遅れて開けた福良が小さくガッツポーズ。
オリックス、田嶋大樹の交渉権獲得です。
新垣以来19年ぶりの当たりくじ。
それまで外しまくって怒涛の11連敗。
逃した大器は、田中将大、中田翔、藤浪晋太郎に山田哲人(ただ、外れたからこそ、Tと出会い、安達、駿太が加わってくれたのもまた事実)。
今日、その呪いも解けました。
ユニフォームを脱いだ福良は本当に頼りになります。
その人間性も含め、采配以外は非の打ちどころのない福良。
4月に宮崎を一番で起用して以来の仕事をしてくれました。
と辛口なことも書きましたが、
昨日の記事でも約束したように、この当たりくじで、すべての采配ミスを許します。
ほんと、よくやってくれました、福良監督。
心から、ありがとう。
清宮のおかげ
なんども書いていますが、田嶋大樹、間違いなく今年のナンバーワンピッチャー。
右左関係なく、これだけの切れのあるストレートを投げる投手はほかにいません。
清宮狂騒曲に沸いた今年のドラフト。
考えてみれば、清宮がもし進学を表明していたならば、
不作の今年、田嶋に多くの指名が集中していたことでしょう。
力だけならば5球団集まったとしてもおかしくありません。
と考えると、
清宮がプロ入りを決断してくれたがために、実力者の田嶋の指名が2球団で済み、オリックスが当たりくじを引いた。
この大成功、清宮のおかげでもあります。
パリーグを制覇したソフトバンクが3回くじを外し、
パリーグ2位の西武は、田嶋を外し力がかなり落ちたサウスポー(明大・斉藤)に向かう。
3位の楽天が指名した近藤は、顔が上を向く投げ方で制球に難あり。
翻って、
4位のオリックスはナンバーワンピッチャーの田嶋を獲得。
5位に、大谷(と中田)の代わりに清宮が加わり、
最下位のロッテには、外れで3球団重複の大器・安田が加わる。
来年のパリーグ、
かなり面白くなりそうです。
そしてオリックス、
確実に戦力アップです。
支配下8人
ここからは、
オリックスに新しく加わってくれるであろう12人の仲間たちを、短評を加えながら紹介していきたいと思います。
1位:田嶋大樹(JR東日本・投手) 間違いなく今年のナンバーワンピッチャー。クロスファイヤーは絶品。
2位:鈴木康平(日立製作所・投手) 大学から社会人と徐々に成長。右では、ヤマハ・鈴木博志の次に評価されていた先発型のピッチャー。
3位:福田周平(NTT東日本:内野手) 今年の都市対抗、打率5割超えでみごとMVP。大学日本代表でキャプテンも務めたリーダーシップも高く評価される。
4位:本田仁海(星瑳国際湘南:投手) 素材だけなら間違いなくドラフト上位クラス。高校生にしてはピッチングもまとまっており、山本由伸のようになってくれる可能性も。
5位:西村凌(SUBARU:捕手) 高校時代からその強肩が評価されてはいたが、社会人ではチームのレギュラー捕手にはなれず、外野での出場が目立つ。
6位:西浦颯大(明徳義塾:外野手) 甲子園でも本塁打を放った走攻守揃った外野手。ただ右投左打、ライバルも多い。
7位:廣澤伸哉(大分商:内野手) オリックスの隠し玉と噂されていた内野手。打は非力も、スカウトが高く評価する守りが持ち味。
8位:山足達也(ホンダ鈴鹿:内野手) 堅守が特徴の社会人のユーティリティー野手。一芸が評価されてのプロ入り。大阪桐蔭では一年からレギュラー。
育成4人
続いて、育成選手。
育成1位:稲富宏樹(三田松聖:捕手) 母とともに、紫外線アレルギーを乗り越えてのプロ入り。特に打撃に可能性を秘めた捕手。
育成2位:東晃平(神戸広陵:投手) 怪我で評価が下がったが素材は高く評価されてきたピッチャー。しなやかさが持ち味。
育成3位:比屋根彰人(飛龍:内野手) 高校では投手兼任も、プロではサードとして勝負。支配下限定でのプロ志望届のはずだが…。
育成4位:木須デソウザフェリペ(御殿場西:捕手) 両親はブラジル人。主将としてチームを牽引。内野手でも。
本指名8人、育成4人。
投手4人、捕手3人、内野手4人、外野手1人。
比屋根の動向が心配ですが、
彼らがオリックスの未来です。
三軍制
各選手の詳細と私なりの評価は、追って記していきたいと思います。
今年のドラフト、点数をつけるなら90点といったところでしょうか。
田嶋が獲れただけで80点、2位以下で5点(ちょっと厳しいですが)。
そして育成を4人獲ってくれたことでプラス5点。
佐竹が一軍外野守備走塁コーチに復帰。
空いた二軍へッドに育成から弓岡が昇格。
同じく前田のチームスタッフ転身で空いた二軍バッテリーコーチに育成から三輪が就任。
育成スタッフが続々と転身し、懸案の三軍制に暗雲が立ち込めていた中での育成4人指名は、
三軍制を進めていくことの証でしょう。
うれしい限りです。
感動・興奮そして発進
このドラフトを振り返って、清宮、田嶋、安田、東、中村の5人を獲得したチームが勝ち組。
あとは負け組でしょう。しかも大差で。
ほんと、
福良が当ててくれてよかった。
あと私的には、ポジションのことは置いといても2位で慶大の岩見、5位で宮本(奈良学園大)、7位で宮台が欲しかった。
田中俊太も田中耀飛も欲しかったですが、順位の兼ね合いもありこちらは仕方ないかと。
それにしても、
田嶋を当てた時のあの感動。
忘れていたあの興奮。
19年ぶりに思い出させてくれた福良監督に、心から感謝です。
福良オリックス、
来季に向けて、すばらしいスタートを切りました。