~オリックス、2018・コーチ人事① の巻~
30.5と5.5
2017年シーズンは以下のメンバーのもと、戦いました。
監督:福良淳一
ヘッド:西村徳文
投手:星野伸之、平井正史、小林宏
打撃:高橋光信、下山真二
内野守備:風岡尚幸
外野守備:中村一生
バッテリー:鈴木郁洋
二軍監督兼打撃:田口壮
ヘッド:佐竹学
投手:小松聖
打撃:辻竜太郎
内野守備走塁:勝呂壽統
外野守備:早川大輔
バッテリー:前田大輔
育成統括:弓岡敬二郎
育成:酒井勉
育成:三輪隆
で、結果は一軍4位(昨年6位)、二軍4位(昨年5位)。
どちらも昨年からはアップも、
一軍の方は借金16、首位とのゲーム差、驚きの30.5。
田口率いる二軍は、50勝53敗、首位とのゲーム差5.5。
ファームは明るい兆しが見え始めています(ファーム総括はまた別日に)。
星野→高山、高橋→藤井
ファーム公式戦終了後に、
星野伸之と前田大輔の退団が、
一軍公式戦終了後に、
高橋光信と中村一生の退団が発表され、
投手コーチ1、打撃コーチ1、バッテリーコーチ1、外野守備走塁コーチ1が空席となりました。
報道では、
念願の藤井康雄と、現中日二軍コーチの高山郁夫の復帰が確実視され、
残るは、バッテリーコーチ、外野守備走塁コーチ。
ただこれだけの入れ替えでいいのでしょうか?
留任?
福良が正式に監督に就任してから、2年連続の二桁借金。
常識的に考えれば、解雇でもおかしくない数字。
にもかかわらず残留。
来年と噂される田口への禅譲が決定事項だからでしょう。
それならば、
すくなくとも福良のそばで、いるかいないかわからないような存在で、チームに貢献できなかったヘッドには責任を取ってもらわないと。
と思っていたところにこのニュース…。
借金16で監督もヘッドも責任を取らない。
取らなくて済む。
オリックスを包む生ぬるい空気が変わることは、残念ながらなさそうです…。
補充
また、その是非は別として、
ニコニコと笑顔を絶やさず、選手に働きやすい環境を指揮官自体が作ろうとしていたのに、
2年続けて、捕手を公開で叱責したバッテリーコーチの処遇も考えてもらわないと。
ただ、バッテリーコーチは、すでに前田にチームスタッフ転身(以前のスコアラーと思われます)を依頼している以上、
一気に二人の退団は考えにくく、
鈴木に関しては二軍への異動はあるかもしれませんが、退団はなさそうです。
と、
田口に打撃コーチを兼任させた結果、ファームのチーム打率はリーグ最下位の,236。
常識的に考えれば、打撃コーチがもう一人必要なのは明白(このフロントがそのことに目をつぶる可能性も否定できませんが)。
また、三軍制をまだ本気でする気があるのなら、コーチの補充はまだまだ必要。
他球団を退団したコーチのなかで是が非とも欲しいと思い人材は、
藤井とともにソフトバンクを離れた佐々木誠。
育成に定評のある佐々木を二軍打撃コーチとして獲得できれば、
藤井+佐々木で、打撃陣のサポート体制は12球団屈指のものとなります。
本西厚博
阪急・オリックス・近鉄OBで、バッテリーコーチ、外野守備走塁コーチとして適任と思われるのは、
中島聡と本西厚博。
中島に関しては日ハムGM補佐との立場もあり難しそうですが、
本西はそろそろ戻ってきてもいいころ。
福良にしっかりと意見を言えそうな人間なので、なかよしこよし内閣のスパイスとしても有効に働いてくれそう。
もちろん、外野守備走塁コーチとしての頭脳と経験も、中村一生よりは数倍上。
それとバッテリーコーチですが、
人員的にないとは思いますが、山崎勝己を引退させての就任の可能性もゼロではなく。
山崎の能力の高さは認めますが、まだ現役で働いてもらいたい。
ただ、
昨年の契約更改時における冷遇をみると、その可能性もなくはなく。
コーチの役割
来季の外国人補強も、投手1人が加わる程度で大きな進展はなく、
ドラフトも不作。
なによりも福良続投で、チームとしては来季に向けて数歩後退という現状。
であれば、
チームの陰として働くコーチ陣の役割が例年にも増して大きくなってきます。
そのなかで、
藤井と高山の獲得は(まだ確定はしていませんが)大きなプラス。
有能なコーチの獲得こそが、
いまのオリックスにとっては最適な強化方法なのかもしれません。
それでいいのかはまた別の話ですが…。