~オリックス、阪神・大和獲り参戦へ の巻~
FA
オリックスがFA宣言する意向を球団に伝えた阪神・大和獲りに参戦することが5日、明らかになった。
当初は人的補償が必要となるBランクの選手獲得には消極的だったが、宮内オーナーから来季のAクラス入りを厳命されたこともあり、急転でGOサインが出たもよう。
契約金などを含め、3年総額3億円の破格条件を用意して交渉に当たる。(デイリースポーツ)
阪神は4年契約を提示したとの報道もあるなか、
阪神・大和がFA宣言です。
今季からスイッチに転向した、30歳の内野手兼外野手。
守備に関しては、辛口の落合も絶賛するほどの能力の高さで、
センターにしても、ショートにしてもセカンドにしても、球界随一の声もあるほど。
課題とされた打撃面も、今季は規定打席未到達とはいえ、,280と好調。
FA解禁年にしっかりと結果を残すことができました。
となると、必然的に他球団からの評価も高くなります。
現状大和獲得に手を挙げているのは、オリックスとDeNA(そして阪神)。
両チームとも獲得に本気で、
バリバリのレギュラーではない選手にしては、争奪戦が熱気を帯びています。
ピンズド
センター、ショート、セカンドとセンターラインを一人でカバーできる大和。
彼一人で、
鈴木昂平と小田裕也(もしくは小島)の役割を十分にこなしてくれそうです。
複数ポジションを守れる大和は福良の好きなタイプでもあります。
西野のサードコンバートで、空白のセカンド。
安達の病状がどうなるかわからず、悲観的にみればこちらも空白といっていいショート。
今年も終わってみればいつも通りの駿太のせいで、今年も決まらなかったセンター。
オリックスの補強ポイントを一人ですべてカバーできる大和。
まさにオリックスにとって、「ピンズド」の補強となります。
なぜ
ただ懸念材料も。
それだけの選手でありながら、規定打席に達したのがなぜ2回だけなのか。
30にも関わらずいまだ線の細い大和。
一年間戦える体力があるのか。
また体型から盗塁も多い印象を受けますが、今年の盗塁数はわずか2(しかも盗塁死3)。
ここ3年の盗塁数は5→3→2。
俊足ではありますが、盗塁面に期待はできず。
ゆえに、大和ほど名の知れた選手で、しかも好待遇の阪神でありながら、年俸は5000万円。
私の印象としては、正直これくらいかなと思っています。
3年3億
私個人の意見でいえば、3年3億円での大和獲得には反対です。
今年、中軸として選手会長としてチームを引っ張ってきた、オリックス一筋のTが年俸1億。
にもかかわらず、阪神の控え選手に1億円払う意義を感じません。
昨年の陽獲得報道のとき(陽への提示額は年俸3億だったといわれます)にも書きましたが、
チームのためにすべてを投げうって戦ってきたチームの顔と、同じだけ(もしくはそれ以上)の年俸を出す必要性があるのか。
2015年の低迷は、中島を3億5千万円で獲得したことが大きかったと思っています。
オリックスで何の実績も残していない中島に対して、チームトップクラスの年俸を払う。
シーズン最終戦まで死に物狂いで戦ってきた選手たちは、それをどう感じたか。
費用対効果と影響
3年1億5千万~2億円で大和が獲れればいい補強だと思います。
よそから選手を引っ張ってくる以上、年俸の高騰、インフレ化は避けられません。
そしてそれがFAだといえば、そうでしょう。
しかし、
もし昨年、糸井の抜けた穴を埋めるために、陽を年俸3億しかも複数年で獲っていたならば今頃このチームはどうなっていたことか。
FAといえど、
いくらほしい選手であっても、費用対効果と選手に与える影響を常に考える必要があります。
しかもBランクで人的補償も必要。
大和獲得に、諸手を上げて賛成とは決していきません。