~オリックス、2017・FA進展状況 の巻~
大和と増井
2017年のフリーエージェント。
ソフトバンク・鶴岡、日本ハム・大野の両捕手、西武・野上が宣言したなか、
オリックスが獲得に手を挙げたのは、阪神・大和と日本ハム・増井の両選手。
大和は、オリックスの弱点とされるセンターラインを一人で賄えるだけの守備力をもった選手。
増井は、メジャー移籍を選んだ平野の穴を埋めるクローザー。
契約年数や提示年俸、また人的補償を考慮に入れなければ、
オリックスの補強ポイントを埋める可能性を秘めた選手ではあります。
大和争奪戦に参戦しているのは、オリックスとDeNAと旧所属球団の阪神。
増井に関しては、いまのところ、オリックスと巨人と宣言残留を認めている日本ハム。
各チームの進展状況、条件提示を、再度確認してみたいと思います。
大和
大和(阪神・内野手、30歳)
阪神:4年契約・年俸不明。
DeNA:3年契約・総額3.5億円。
オリックス:3年契約・総額3億円。
新聞各紙で情報は異なりますが、総じてこんな感じかと。
出場機会を求めてのFAで、
北條、糸原以下の扱いではさすがに阪神残留の線はないはず。
年齢も重ねていくなかで出場機会が増えていくこともないでしょうから。
となると、DeNAvsオリックスの一騎打ち。
条件面はDeNAの方がよく、同じセ・リーグでもあり成績の大幅な低下も予想しにくく。
ただ、
既婚者でもあり小さな子供もいる大和。
環境面を考えると、転居の必要のないオリックスが有利。
また、大和が望む出場機会は、セカンド・ショート・センターが空白のオリックスの方が多そう。
それでも条件を考え(DeNA、4年契約提示との報道もあります)、DeNAを選びそうな気がします…。
増井浩俊
増井浩俊(日本ハム・投手、33歳)
オリックス:最大4年契約・年俸2億2000万円以上。
巨人:未交渉。
日本ハム:2年契約・年俸2億2000万円以上。
条件面でオリックスに劣る日本ハムは厳しく、
ここもオリックスvs巨人の一騎打ちの様相。
代理人・ボラスと接触したとの報もあるオリックスに比べ、いまだ確たる動きのない巨人。
陽のときもあとから参戦しかっさらっていきましたが、今回は果たして。
メジャー復帰も噂される、マイコラス、マシソン両投手の状況次第だと思いますが、
彼らの動向が明らかとなる11月末の保留者名簿公示までは、巨人に大きな動きはなさそうです。
いいことか悪いことか、
現状、
オリックスが大差でリードしています。
喜びと悲しみ
シブチンで、FA移籍歓迎の日本ハムが、珍しく慰留に動いたことからも、
増井の能力低下はないのでしょうが(奪三振率14.01は、あのサファテを上回ります(コメントで情報頂きました))、
それにしても、33歳、来年34歳(今年の金子・平野の年齢です)のよそからくる投手に4年契約はさすがにない。
しかも人的補償あり。
もちろん、オリックス入団となると応援はするものの、
できれば昨年の陽争奪戦の、巨人の強奪劇再びと。
また、報道によると、
大和に背番号「7」を提示したとのこと。
昨日の記事で、伝統を重んじる長村の姿勢に拍手を送ったばかりなのですが、
数日前の言を、なんの恥ずかしさもなくあっさりとひっくり返すところに、長村率いるこのチームのフロントの、意志の弱さ、覚悟のなさを感じます。
ドラフトで喜び、
FAで悲しむ。
暗澹たる日々が続きます。