~オリックス、増井獲得決定的 の巻~
決定的
増井は25日に札幌市内で開かれた日本ハムの球団納会に出席後、「だいぶ話も詰まってきたのでそろそろ。近々かなと。(月内に?)できればいいですね」と近日中の決着を示唆。オリックスに対しても「関西の球団なのに(交渉のため)関東まで足を運んでくれてありがたい。ある程度、希望を伝えられた」と好印象を口にしていたが、この日までにオリックス移籍を正式に決断したもようだ。
入団から3年目までを日本ハムのヘッドコーチとして見守った縁があるオリックスの福良監督も、増井との交渉に同席。右腕の性格や力量を熟知した上で「チームが上昇して前へ進むには力が必要」などと約2時間、強く訴えかけていた。3年連続Bクラスとなった4位から巻き返しを図り、阪神からFAになった大和とのダブル獲得を目指してきた今オフ。まず、ひとつ目の大きなピースが埋まった。(スポーツ報知)
昨日の記事で、マイコラスの流出に伴い、巨人がいよいよ増井獲得にも本腰を入れると書いたばかり。
しかし、その翌日にこのニュースが。
だいたい、巨人、中日も増井争奪戦に参戦とのニュースはあったものの、
表立って交渉のテーブルについたという報道は両球団ともについぞなく。
結局、増井の評価がそのようなものであったということではないでしょうか。
交渉のライバルが不在にもかかわらず、
3~4年の大型契約を提示し、3億円といわれる年俸を提示。
ビジネスとしては上手だとは呼べないでしょう。
平野並の活躍を
交渉事としては失敗も、
真の成否は、増井の活躍にかかっているのは当然のこと。
この報道が真実ならば、あとはその右腕に託すのみ。
平野と同年俸の3億をもらう以上、平野並の活躍は期待します。
しかもそれを3~4年間続けて。
決して容易とは思えず、むしろ不可能に近い数字だと思うのですが、長村がみてそれをできると踏んでの獲得なのでしょう。
その眼を信じるしかありません。
34歳
増井移籍の本命と目されていた巨人に目を向けると、
悲喜こもごもの契約更改が行われていました。
22歳、山岡と同級生の田口が4000万円増の年俸9000万円で更改。
沢村賞受賞の、28歳の菅野は2億2000万円の大幅アップで、年俸4億5000万円へ。
5億のオリックス・金子を射程圏内に入れました。
翻って、
37歳の杉内は今季も登板なく年俸2500万円へ。
35歳の内海は今季わずか2勝で50%ダウンの1億円へ。
FA移籍組では、
34歳の大竹が減俸制限いっぱいの25%減(5250万円)でサイン。
期待に応えられなかった31歳の森福は複数年契約に守られ1億2000万円のまま。
そしてオリックスは、
来季34歳の増井に4年契約の年俸3億。
ほんとに大丈夫ですか?
羅針盤なき船
トレード等で他球団出身の選手が占める割合が多かったオリックスですが、
いまは、金田、中島、小谷野、山崎勝己のわずか4人のみ。
この数字からも、ドラフトを最重要視し育成に舵を切ったのが明白なのですが、
その流れに逆行するかのような今回の増井騒動。
目先の1勝を求めるには、大枚はたいて増井を獲得するのは有効でしょう。
しかし、ソフトバンクとのゲーム差30を埋めるためには、
根本的な体質改善こそが求められるはず。
それが育成であり、
その方向で動いていると思っていたのですが…。
方針、方向性。
このチーム、結局は、その礎となる信念をもちあわせていないのかもしれません。
羅針盤のない船が目的地にたどり着くことは、
残念ながらありえません。