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2017オリックス

~オリックス、増井に背番号「17」 の巻~




 剥奪

増井のFA加入に伴い、背番号の変更がありました。

 オリックスは30日、山崎福也投手の背番号を「17」から「0」に変更すると発表した。この日獲得した日本ハムFAの増井浩俊投手に「17」を譲った

山崎福は日大三高から明治大に進み、2015年ドラフト1位で入団。1年目から1軍で登板を重ね、今季は7月10日の日本ハム戦でプロ初完封を記録した。3シーズンで通算49試合に投げ(先発26試合)、8勝13敗、防御率4.17の成績。来季は新背番号「0」を背負って、先発ローテ入りを果たしたい。

山崎の背番号「17」剥奪は、仕方ないかと。
山田久志から受け継がれた栄光の背番号を担うには、少々早すぎました。

球団から提示された背番号のなかからその重みを理解せぬまま「17」を選んだ結果、
3年間でわずか8勝
ドラ1としてもあまりにも寂しい数字です。

今季は得意の日本ハム戦でプロ初完封を飾ったものの、
2度の強制送還もありました。

制球力不足に加え、逃げのピッチング。
強制送還に関しても仕方ないかと。



 「0」

チームリーダーのTが今季のベストゲームとして、山崎のプロ初完封を挙げるなど、
福良を押し切って、へとへとになりながらマウンドに上がる山崎の姿は、男として頼もしかった。
この一戦を境に、さらなる脱皮を期待しましたが…。

山崎福也の新背番号は「0」
直前で青山が背番号「27」を明け渡しており、そちらかと思いきやまさかの「0」。
すわ打者転向かと一瞬疑ったもののその続報はないようで、来季もピッチャーとしてマウンドに立つ模様です。

私的には背番号「0」や「00」(来季からドラ6の西浦が着用予定)は、背番号としてしっくりこず、
現に、日本ハムも、「1」から始まる社会通念上の番号という定義のなかにおいて「0」という数字には違和感があるという理由で使用していません。
ただ、ゼロからの再出発という意味では、山崎に最もふさわしい番号かとも思います。

後輩左腕の田嶋が加入し、
左の先発候補としては、松葉、田嶋の次でしょう。
厳しい立場に立たされている山崎。

かつては、前述の日本ハムにおいて、
入団4年目の松浦宏明が背番号を「0」に変更した年に最多勝に輝いた事例もあります。

来季プロ4年目の山崎福也。
なんとか覚醒してほしいのですが…。



 「17」

で、問題はこちら。
増井に背番号「17」を与えたこと。

以前の記事(~オリックス、来季も栄光の背番号「7」は欠番 の巻~)でも書きましたが、
山田引退後2年の空白を経て、長谷川滋利に継承され、
その後はドラ2の前田和之→横浜から移籍の戸叶尚→合併により香月良太→巨人から移籍の東野峻、そして山崎福也に受け継がれてきた、ブレーブス栄光の背番号「17」

6人中2人が移籍組で、今度も移籍組の増井がつけることに。

上述の記事にも書いていますが、
長村球団本部長は、背番号に関してこのようなことを言っています。
7は特別やからね。ふく(福本)さんは“ええよ”って言うやろうけどね。よっぽどの成績を残さんとね」。
まさか、「7」は特別でも「17」は特別ではない、ということはさすがにないでしょう。

しかも、舌の根が乾かぬうちに
大和に「7」を提示した長村。
実際、「17」も増井に与えました。

自らの発言を覚えていないのか?
それても別に魂胆があっての発言なのか?



 手練手管

推察するに、
「背番号「7」は特別」とする長村の発言、
大和(もしくはその先の増井)に対して、球団の熱意をみせつけるためのひとつのアドバルーンではなかったかと。

「7」は特別と公言したうえで、
その特別な「7」を背負うに値する選手であると、獲得を目指す大和に伝えるためのもの。
「17」も同様に。

であれば、多くのオリックスファンにいくらそのことばの軽さをなじられようと、
交渉相手の大和(または増井)にはその熱情は余計に伝わることでしょう。

もしそうであれば、
交渉ごとの駆け引きとしては、手練手管にたけたうまいやり方ではあります。



 憤り

しかし、そのような策の一環として、栄光の背番号を軽々しく用いてほしくない

伝統の再構築こそがいまのオリックスに必要なはず。
阪急・オリックス出身の福良がようやく監督となり、
オリックス日本一に貢献した田口が二軍監督として福良をサポートする。
そして、阪急・オリックス一筋で現役生活を終えた藤井康雄がようやく戻ってきたいま、
常勝時代の証しであった「7」と「17」を大切に扱うことこそが、その象徴となるはず。

増井にしても山崎にしても、自らの力で「17」を掴むことに、なんら抵抗はありません。
むしろ歓迎です。

しかしながら、
ポンポンポンと、交渉事の一つの策として、
「7」や「17」が軽く扱われることに、
阪急時代からのファンの私は、違和感と憤りを覚えるのです。




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