~オリックス、2019・新入団選手④(頓宮裕真)の巻~
ドラフト2位:頓宮裕真(亜大)
高校生の第一弾、左腕の第二弾・右腕の第三弾に続いての第四弾は、待望久しい右の長距離砲。
ドラフト2位:頓宮裕真(亜大)
三拍子揃った選手を偏愛するオリックススカウト陣にしては珍しい指名。
頓宮裕真、
それだけの才能をもった選手ということの裏返しでしょう。
亜大・オリックスの先輩である佐藤和弘にあやかり、パンチパーマで入寮。
オフの話題を一手に担っています。
本塁打王
レベルの高い東都で放った14本塁打は、歴代8位タイ。
一年時に放った第1号、三年時に放った2~4号。
残り10本塁打は今年一年で放ったもので、春5本に秋5本の本塁打王。
ドラフト直前の国学大戦では、ヤクルトドラ1の清水昇から2本塁打、
高校日本代表vs大学日本代表では市川(明徳→ヤクルト3位)から先制のアーチ。
アウトローのスライダーを軽々とレフトスタンドに運んだパワーには、打たれた市川のみならず観客も言葉を失い。
山川穂高、吉田正尚、大山悠輔。
名だたるバッターが背負った大学日本代表の四番を継いだ頓宮裕真の入団は嬉しい限り。
打率,190
小谷野・中島が抜けたサードのレギュラーにも挙げられる頓宮。
上記のように魅力的な選手であることは間違いないものの、私的には即一軍でバリバリ働けるとは思っていません。
ツボにはまれば右にも左にもアーチをかけるだけの能力があるも、果たしてキレのある一軍投手のボールに対応できるのか。
大学4年間の通算打率は,242。
5本塁打を放った今秋の安打数はわずか8で、42打数8安打/打率,190。
この数字をみる限り、一軍レギュラーの座を吉田正尚のように簡単につかめるとは思えず。
もちろん稀有というべき飛ばす力は十二分に認めた上で。
岩見雅紀、山川穂高
昨年、六大学で年間12本塁打を放った岩見雅紀(慶大→楽天2位)。
長距離砲という点では頓宮と五分もしくはそれ以上の力をもった選手ですが、ルーキーイヤーの昨年の一軍成績は24打数0安打14三振と手も足も出ず。
2018年パリーグMVP・山川穂高の一年目も、30打数3安打10三振2本塁打の打率,100。
頓宮の場合、コンバートで中学以来という三塁にも挑戦。
一年目シーズン最初から通用できると考えるほど楽天的な観測を私は立てられず。
頓宮裕真×藤井康雄
ただ、たとえ二軍が主な働き場となっても決して無駄とも思えません。
今季から配置転換となった藤井康雄がファームにいます。
確実性を増すことを主眼に一から鍛えるのも決して悪くはないはず。
とにかく魅力のある選手であることは間違いなく、
「44」の先輩・高橋智以来の右の大砲誕生が、待ち遠しい。
過度で性急な期待は抱かず、長い目でその成長を見守りたいと思います。