祈優勝! オリックスバファローズ

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2018オリックス

~オリックス、惜別・2018③(園部聡、吉田雄人) の巻~




2013年のドラフト

多くのドラフト情報誌でトップクラスの評価を受けた、2013年のオリックスのドラフト

1位、2位で吉田一将、東明大貴の即戦力投手を確保し、3位から高校生にシフト。

3位:若月健矢(花咲徳栄)
4位:園部聡(聖光学院)
5位:吉田雄人(北照)
6位:奥浪鏡(創志学園)

奥浪を除く3人がU18日本代表。
捕手に長距離砲に走攻守三拍子揃った外野手。

5年を経て、残ったのは最上位の若月だけでした。



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残酷な数字にもみえますが、ドラフト中位から下位の高校生の成功率とみれば決しておかしくはなく。

2011年・横浜のドラフト。
今季オリックスに移籍の高城俊人が指名された年ですが、
9人中8人を高校生が占めるもチームの主力となったのは桑原ほぼ一人。
半分が5年以内にユニフォームを脱いでいます。

ただ、
若月健矢、園部聡、吉田雄人、奥浪鏡。
才能あふれる彼らにチームの未来を託したのは事実で、
彼らの台頭をずっと待ち続けていました。



園部聡

園部聡。

三拍子揃った選手を高く評価するオリックススカウトにしては、非常に珍しい打撃専門型の選手の指名。
チームの期待は、ブーマー、高橋智が背負った栄光の背番号44を園部に与えたことでも明らか。

1年目オフ、肘の手術により育成に落ちるも、そこから這い上がった園部。
3年目シーズン途中に支配下復帰、出場選手登録、一軍スタメン、初安打、初打点、ヒーローインタビューと大股で一気に階段を駆け上がりました。
札幌では、いまをときめく大谷翔平からフェンス直撃のツーベース

輝かしい未来はすぐそこにあると信じていました。



才能の花

しかし、
翌春抜擢された一軍キャンプで体重オーバーを福良前監督に指摘されてファームに落ちて以来、園部の姿をみることはなくなり、
ついぞ一軍に戻ってくることもなく、今秋オリックスのユニフォームを脱ぐこととなりました。

あれだけ園部の意欲を買っていた田口の口からも園部の名は消え、もちろん福良からも。

毎年春に行われるオリックスバファローズ激励会。
若手とそれ以外、二つの会場に分かれ、若手会場ではニキビが似合う選手たちがハイタッチで迎えてくれたのですが、
そのときいまひとつ乗り気でないようにみえたのが園部で、ひどく残念に思ったのを覚えています。

一瞬とはいえ確実に開いた才能の花。
大輪とまでいかなかったのは、本人のせいかチームのせいか

栄光の背番号44は、同タイプの一つ下、頓宮裕真に受け継がれました。



関根大気と吉田雄人

同年ドラフト。

スカウト1年目で東海地区担当の由田慎太郎が最も評価していたのが、東邦高校の外野手・関根大気
オリックスの指名が有力視されていたなか、若月、園部と呼ばれての5位。
地元の中日がスルーし、いよいよオリックスが思われた直前にDeNAが関根を指名

由田同様、関根を高く買っていた私はひどく落胆しました。

関根を獲られた(であろう)オリックスが代わりに指名したのが、同じ外野手でU18日本代表のトップバッター・吉田雄人

オリックスが偏愛する三拍子揃った選手も、
私にはその非力さが物足りず、高卒4人衆のなかで最も心配していた選手でした。



二つの経験

高校生相手には通用したバットコントロールも、プロの球威の前では力負け。
周りを明るくする性格はベンチで重宝されるも、それだけではやはり厳しく。
体質もあり体を大きくできず、最後までパワー不足に泣きました。

今季放ったプロ初安打も、
昨季最終戦での2つの初歩的エラーも、いまとなってはよき思い出。

喜びと悲しみ、
プロ生活での貴重な二つの経験は、吉田雄人の今後の人生の大きな糧となってくれるはずです。



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