~オリックス、2018年コーチングスタッフ決定 の巻~
一軍コーチングスタッフ
オリックス、2018年コーチングスタッフが正式に発表されました。
まずは一軍から(〇が新任、復帰、昇格です)。
監督:福良淳一
ヘッド:西村徳文
投手:〇高山郁夫
投手:平井正史
打撃:〇藤井康雄
打撃:下山真二
内野守備走塁:風岡尚幸
外野守備走塁:〇佐竹学
バッテリー:鈴木郁洋
星野が退団となり高山が、
高橋がチームスタッフに転身となり、ソフトバンクから藤井が復帰。
中村一生が去り、佐竹が二軍へッドから再昇格。
それだけみても、
確実に、コーチ陣戦力アップです。
2014年躍進の立役者(前年の西本聖のおかげという声もありますが)、高山郁夫が3年ぶりに復帰。
そして、
ソフトバンクの強力打線を築き上げた、ミスターブルーウェーブ・藤井康雄がようやくオリックスに復帰。
一日千秋の思いで祈り続けた願いが、ようやく叶いました。
Tの本塁打王はまさしく藤井のおかげ。
長い時間をかけ、自ら一皮むいたTのさらなる躍進が期待され、
伸び悩む駿太、西野達にも好影響を与えることは間違いなく、
藤井の復帰(と田嶋の獲得)が、来季に向けての最大の補強です。
外野守備走塁
外野守備走塁コーチは、中村の代わりに佐竹が復帰。
中村のコーチ就任はいったい何だったんでしょう。
中村を一から育てるつもりであったならば、一年で退団とはならないでしょうし(二軍への配置転換でよかったはず)、
一年で退団となるような選手を引退後即一軍のコーチに据えた意味も分からない。
足を絡めた細かい野球を目指すと言いながら、
盗塁数が12球団最低の33に終わったのは、
明らかに、走塁コーチのポジションを軽視した証。
ただの数合わせではなくしっかりと考え、適材適所に配置しないと、
チームは取り返しのつかないことになるということ。
佐竹に関しては、昨年田口のサポートを任されたことでも明らかなように、
オリックスコーチ陣のなかで、上からの信頼がかなり厚く、後々チームを支えていくことになるであろう人物。
外野守備に関しては一家言あり、チームの守りはもうワンランクアップするはず。
ただ、走塁に関しては数年みていますがよくわかりません。
打撃コーチ・米村理
続いて、二軍。
監督:田口壮
ヘッド兼育成統括:〇弓岡敬二郎
チーフ兼打撃:〇米村理
投手:小林宏
投手:小松聖
打撃:辻竜太郎
内野守備走塁:勝呂壽統
外野守備走塁:早川大輔
バッテリー:〇三輪隆
ヘッドで田口を支えた佐竹が一軍へ移り、
代わりに、育成統括を務めた弓岡がヘッドを兼任。
新設されたチーフコーチに、楽天からオリックス復帰の米村が入り、打撃コーチも兼務。
小林が二軍に戻ってきて、
バッテリーコーチは、前田が抜けた代わりを経験豊富な三輪が務めます。
昨年、チーム打率、チーム本塁打とリーグ最低だったオリックス二軍。
もちろん野手のプロスペクトが欠乏しているのが最大の原因ですが、
田口監督に打撃コーチも兼務させていたのもその理由の一つでしょう。
田口の打撃理論はすばらしいものがあるとはいえ、
そしていくら二軍とはいえ、
監督との兼務はさすがに厳しく、打撃コーチは実質辻一人でした。
そこを即座に改めたのは評価しますが、
その打撃コーチに新しく加わるのが米村という点がやや不安。
どうしても元気で明るいおっちゃんというイメージが強く…。
たぶん、米村と長い付き合いもありその資質を熟知する長村本部長が積極的に舵をとったと思われますが、
お手並み拝見といったところでしょう。
1枠増加
最後に育成部門。
育成統括兼二軍へッド:弓岡敬二郎
育成(投手):酒井勉
育成(野手):〇川端崇義
育成(バッテリー):〇斎藤俊雄
昨年より育成コーチ枠が一つ増加。
育成選手も4人獲得し、三軍制を進めていくことの証左でしょう。
安心しました。
昨年いきなり中村に一軍コーチを任せた反省から、コーチ経験ゼロの斎藤と川端はまずは育成から。
年も30代中盤から前半と若く、選手とともに大いに汗をかいてもらいたい。
とにかく藤井
藤井の復帰だけで大成功の、2018年オリックスコーチングスタッフですが、
そこに高山も加わり、
育成コーチ枠も一つ増加。
田口の打撃コーチ兼務も解除となり、しっかりとした体制が出来上がりました。
ただ、
2年間Bクラスという成績ながら、監督、それを支えるへッドが責任をとっていない点、
コーチング技術が秀でたものとは思えなかったバッテリーコーチがそのまま残留した点はマイナス。
しかし、それでも、
今年に比べればだいぶまし。
今年のコーチングスタッフは、発表されたときに失望すら抱きましたが、
来年は、大いに期待できます。
なんども書きますが、とにかく藤井康雄。
彼の復帰は、何事にも代えがたく、
そして、いかにも頼もしい。