~オリックス、開幕3連戦の光と影 の巻~
1勝2敗
敵地・福岡に乗り込んでの開幕3連戦。
昨年のロッテのように、3タテを食らいシーズン終了となってしまう可能性もあった強敵・ソフトバンクが相手。
結果は、ほぼ互角の戦いをしての1勝2敗。
楽観することはないものの決して悲観することはない結果に、ひとまず安堵しました。
オープン戦が約1ヶ月あり、その間、2018年のオリックスに触れてはいたものの、
やはりシーズンに入ると、
ゲームの緊張感、
勝った時の喜び、
負けたときの悲しさ、苛立ちはその比にあらず。
開幕3連戦を観ての感想を、筆の向くままに述べていきたいと思います。
安定した先発陣
オープン戦での戦いぶりをみても感じていたことですが、
2018年のオリックス、十分戦えるな、
というのが第一印象。
安定した先発陣がその根拠で、
敗れはしたものの西・山岡は十分なピッチングを披露(逆転弾を食らった山岡に関しては、昨日のピッチングで満足してもらっては困りますが)。
そこに、
期待はしつつも未知数でもあった田嶋は、圧倒的なピッチングをみせローテに加わりました。
次カード・ロッテ戦の先発は、金子、昨季マリナーズで5勝を挙げたアルバースとディクソンで、
大器・山本が下に落ちるという充実ぶり。
しかも、
その山本は早々とファームで完封勝利を挙げています。
先発陣は他球団に引けをとらないでしょう。
ブルペン陣
しかし、ブルペン陣は心配。
実績のある増井は別としても、
オープン戦後半、尻上がりに調子を上げてきた黒木のストレートが物足りず。
シーズンインでようやくアドレナリンが出始めたのか、近藤は魂のこもった投球を見せてくれましたが、
この二人が並び立ってこそ、ようやく形となります。
先発型のアルバースの獲得や小林の先発転向にみられるように、
平野の穴を埋める増井の補強はあったにせよ、
ブルペン陣を軽視してきた歪みが早々と露呈している印象です。
長丁場を考えると、
パワーピッチャーがもう一人欲しいところ。
外国人の候補をピックアップしてくれていればよいのですが。
主軸+核弾頭
開幕戦を欠場したTが早々と一軍昇格。
行き当たりばったり感は否めないものの、やはりTがいるといないでは打線の厚みが違います。
大きいのが一本出れば、ぐっと良くなりそうな予感はします。
ロメロ、マレーロの両助っ人は期待通り(期待以上)の活躍。
小谷野はらしい働きをみせ、吉田にも待望の今季第一号が出て、
主軸は万全です。
新核弾頭の宗も無事発射。
坂口以来の一番らしい一番に心躍ります。
坂口は足が使えませんでしたが、宗はがんがん走ってくれそうで、この面も楽しみです。
生かすも殺すも福良次第
ただ、彼らを生かすも殺すも福良次第。
序盤の三回、
無死二塁、
相手投手は中田、
バッターは一番・宗、
次打者は山足、
カウント3-0。
いま流行りのAIならば(もちろんAIでなくても)確実にバントをしてこない場面で堂々とバントのサイン。
どう贔屓目に考えても理解できず、一日経っても怒りと呆れが収まりません。
諦め
人間、どうしても自らの経験則で物事をみてしまうもので、
犠打王に二度輝いた過去のある福良にとって、
バントの否定は自己否定にも結び付き。
いくらセイバーでその有効性が否定されても、
統計学を首肯するには年をとり過ぎました。
二番は小技のきく選手という固定概念。
メジャーでは、マイク・トラウト(エンゼルス)、コーリー・シーガー(ドジャース)、クリス・ブライアント(カブス)、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)、ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ→ヤンキース)など錚々たるスーパースターが二番に入っていますが、
福良・西村コンビはその新概念を理解できず。
ここはもう諦めるしかないのでしょう。
別に犠打をするなとは言わないのですが、少なくとも状況をみてやってくれないと。
ここだけでも改めてくれれば、だいぶ変わるのですが、
やっぱり、諦めるしかないのでしょう。
開幕三日目にして、
それはもう、残念なのですが…。
継続
ソフトバンクとの開幕カード、
2018年版オリックスの光と影がみえた3連戦でした。
「個」の戦いではソフトバンクに決して劣っていません。
ただ、活動体としての「チーム」という面では差を感じました。
そこは意識づけの部分でもあるでしょうし、
勝利への執念の差とも、
近年の歴史の差ともいえるでしょう。
この部分は、
勝って、緊張感のある戦いを継続していくことでしか埋まりません。
明日は本拠地開幕戦。
オリックスを愛する、大観衆の声援を背に、
新しいオリックスをファンにみせてほしい。
今年は十分戦える。
そう確信しています。
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