祈優勝! オリックスバファローズ

~オリックスバファローズを心から愛するファンの、ブログ~

2018オリックス

~オリックス、誤審の果てに の巻~




敬意

誤審。

審判も人間である以上、ミスは付き物。
技術云々をあげつらう人がいますが、どんな人間にもミスがある以上、納得はできずともそれもある意味仕方がないこと。

しかし、今年から導入されたリクエスト制度により、
審判団が球場据え置きのモニターを再確認することでより適切な判断を下すことが可能になり、
選手・ファンの不満の多くは解消されてきました。

リクエスト導入前ですが、昨年の日本シリーズ。
今宮の本塁突入の場面、リプレー検証の結果、判定覆りセーフとなり試合の行方を大きく左右することに。
試合後のDeNA・ラミレス監督は、
「アンパイアの5、6人が時間をかけて検証して出してきた判定なのでセーフかなと思う」

これこそがリクエストにおける模範となるべき考え方。

映像にてじっくりと検証した審判を信じ、その判断に不平を言わず従う。
試合を公明正大に裁く、審判への敬意にあふれています。



なんのためのリクエスト制度なのか?

昨日の神戸。

審判への信頼や敬意を大きく損なう出来事がありました。

時系列に記載すると、
①延長十回表、二死一塁、2-2。オリックス・近藤が投じた直球を、ソフトバンク・中村が捉えライトポール際に大飛球。
②一塁塁審はファールの判断を下す。
③一拍置いて審判団が協議。ソフトバンク・工藤監督からリクエストの要望あり、再検証。
④判定覆り、本塁打となりソフトバンクに2点が入り、試合はソフトバンクが勝利。
⑤本塁打判定に納得いかないオリックス・福良監督が審判団に詰め寄り、オリックス側が独自にビデオ検証を行う。
⑥その資料を基に審判団とともに再検討。審判が「あれはファールだった」と誤審を認める。

正しい判定がリクエストにより覆り、
大事な一戦を落とす。

いったい、なんのためのリクエスト制度なのか?



確信

中村の当たりをファールと思っていたのは、
オリックスベンチや選手だけでなく
もっとも近いところにいた、ライトスタンドポール際のファンの多くがファールとアピールし(オリックスファンと思われますが)、
さらには、三塁側ベンチで中村の打球の軌道を追いやすかった、ソフトバンク・藤本打撃コーチも工藤監督に「外でしたね」とアピールしていたことでも明らか。

その藤本コーチ(と自身の判定に自信を持てなかった審判団)に、権利だからとダメもとで促され重い腰を上げてリクエストを要求した、工藤(もちろん藤本も)や打った中村には全く罪はなし

逆の立場で福良がリクエストを要求しなければ、きっと叩かれたことでしょう。

準本拠地である神戸では確認できる映像が少なかったといわれています。

どちらも判断がつかない場合は、もとのジャッジを優先するのがリクエストのルール。

わずか5分の間で、
少ない映像資料のもと、
ファールをホームランと断言できるだけの確信を得ることができたとは到底思えません



1勝の意味と近藤への配慮

この誤審に関して、NPB側から説明と謝罪を受けたオリックス

オリックス側は、リクエスト時間制限の緩和等の訴えをしたようですが、
そのなかでも最も大きいのは、試合やり直しの要求
中村の打球を誤審通りファールとし、
十回表二死一塁、2-2からの試合続行を求めています。

その実現に関しては球団側も懐疑的ではありますが、
大器量ぶって謝罪を受け入れ、この問題を終わりとするよりは何倍もまし。

プロとして、チームとして1勝がいかに大事かを伝える意味でも、
また自責点2が記録された近藤の気持ちを考えても、
ここは毅然とした態度で臨むべき。

それができていることに、ある種の満足は覚えます。



一野球ファンとして

流動的なサッカーと違い、プレーごとに止まる野球。
十回表二死一塁、2-2からの試合続行は決して実現不可能とは思いません。

私的には、十回裏のオリックスの攻撃は終わっているわけですから、
十回表のソフトバンクの攻撃だけ再現すればよいのではと思います。
二死一塁、2-2。投手・近藤、打者・中村。
中村がアウトになれば引き分けでゲーム終了、もしくは十一回表へ。
中村が塁に出ればその回のソフトバンクの攻撃が終わるまでで、1点取ればソフトバンクの勝ち。

CSがかかった大事な一戦で誤審があった阪神vs広島でも再試合がなかったことを考えると難しいのかもしれませんが。

奇遇にも、Jリーグでも、天皇杯・名古屋vs奈良クラブ審判の知識不足によりPK戦のやり直しが決まったばかり。

オリックスファンとしてではなく、
一野球ファンとして(私がソフトバンクファンだっとしてもきっと同じことを言うでしょう)、
NPBの超法規的判断を望みます。

地に堕ちた審判の権威と、審判への敬意を取り戻す意味でも。



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