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2018オリックス

~オリックス、中嶋聡・後藤光尊、復帰 の巻~




阪急回帰

オリックスの来季2軍監督に前日本ハムバッテリー兼作戦コーチの中嶋聡氏(49)が就任することが21日、分かった。今季のCS敗退後に日本ハムを退団していた。また、元オリックスで楽天ジュニアコーチの後藤光尊氏(40)が2軍内野守備走塁コーチに就く。

中嶋氏はオリックスの前身である阪急に87年に入団。15年オフに引退するまで「最後の阪急戦士」として活躍した。阪急-オリックス-西武-横浜-日本ハムと渡り歩いて1軍実働はNPB最長タイの29年間。西武時代に中日松坂、日本ハムではダルビッシュら数々の若手投手に影響を与えた名捕手だ。

2軍を束ねることになる中嶋氏は人望があり若手を指導する立場は適任とも言える。イチローらと95年からのリーグ連覇を支えた1人でオリックスファンからも愛された。激動の野球人生を経て97年以来、21年ぶりに古巣に帰って来る男が若手選手と泥にまみれる。(日刊スポーツ)

現役時代阪急・オリックス一筋だった福良淳一が監督を退き、次期監督に現役時代ロッテ一筋の西村徳文が就任。
この監督交代で私が最も危惧したのは、
阪急回帰の終焉。



復帰

上田から土井への監督交代から始まった、オリックスによる阪急色の一掃。

ようやくその悪しき傾向に終止符が打たれたと思えたのが、阪急・オリックス生え抜き初の監督となった福良淳一の監督就任。
次期監督候補として田口まで戻ってき、それに伴い、足が遠のいていた山田久志と福本豊の姿がキャンプ地でみられるようになり。
そして今年は、チームスローガンに勇者の「勇」の字が組み込まれ。

しかし福良退任からの外様・西村徳文の監督就任。
不安と不満で落胆していたところでの、阪急・オリックスOB、中島聡と後藤光尊の復帰

阪急回帰は終わりを告げず。



中嶋聡、後藤光尊

中嶋二軍監督、後藤コーチへの思い等はまた別の機会に記したいと思っていますが、
中嶋聡に関しては秋田出身で同郷の先輩・山田久志にかわいがられ、1995~96年のオリックス連覇にも貢献
その後、特に日本ハムでの陰に陽にの活躍はご存知の通り。

後藤光尊は2002年ドラフト10位で暗黒時代のオリックスに入団。
球団初のキャプテンに就任するなど、低迷続くチームを、言葉でなく背中で引っ張り。

強かった時代の阪急・オリックスを知る中嶋と、
弱い時代のオリックスを知る後藤

生まれ変わらなければいけないチームには、この両極端どちらの経験も必要。
チーム強化は選手のみにあらず。
素晴らしい補強といってよいでしょう。



最後の阪急戦士と、「10・19」

最後に、中島聡のオリックス復帰にまつわるちょっといい話を。
日刊スポーツ・高原寿夫氏のコラムからの引用です。

(前略)しかし、今回、感動したというのは、そこではありません。それはリリース、つまり発表の日付にまつわるものでした。中嶋の退団が発表されたのは先にも書きましたが10月19日、つまり「10・19」でした。

この世界で「10・19」といえば若い読者でも知っておられるでしょう。88年、仰木彬率いる近鉄バファローズがロッテオリオンズと川崎球場でダブルヘッダーを行った、あの記念日です。

連勝すれば近鉄優勝、1つでも負けるか引き分けで西武が優勝という展開。結局、2試合目が引き分けに終わり、近鉄はあと1歩で優勝を逃したのですが、その劇的な試合展開、さらに途中からテレビ朝日系列で全国中継されたことなどで「伝説の日」となっているのはご存じの通りです。

しかし。その同じ10月19日にそんな試合を横目に野球ファン、特にパ・リーグファンを驚かせる出来事も起こっていたのです。
阪急ブレーブスの身売り発表でした。オリックスに譲渡すると発表されたのがこの日だったのです。その前月9月には南海ホークスがダイエーに譲渡されることが発表されていました。

よりによってパ・リーグの熱いこんな日に…。しかも近鉄が頑張っているのに南海に続いて阪急まで…。古くからの野球ファンは球界はどうなってしまうのかと不安な気持ちになったものです。

そして中嶋です。彼は86年のドラフトで阪急入団、15年まで現役だったため球界では「最後の阪急戦士」と呼ばれています。
「最後の阪急戦士」が、合併球団で変わってしまったとはいえ、名残のある古巣に復帰する。そのキッカケになる退団発表が30年後の「10・19」だったのです。

「その通りです。そういう思いでリリースを19日にしました。阪急がオリックスに譲渡されてからちょうど30年。最後の阪急戦士の復帰にふさわしいか、と思って

日本ハム関係者は、これについてきっぱりと明かしてくれました。そうだったのか。それを知ったとき、思わず目頭が熱くなってしまいました。寄る年波のせいかもしれませんが…。

あれから30年。球界再編を始め、いろいろなことがありました。それでも野球は楽しい。そんな実感を持たせてくれた日本ハム、中嶋聡、そしてオリックスなのです。(日刊スポーツ)

いい話です。



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