~オリックス、2018トライアウト②(観戦記)の巻~
トライアウト
本日開催された、12球団合同トライアウト。
せっかくの機会でもあり、開催場となったホークスファーム施設・タマホームスタジアム筑後に足を運びました。
今年から有料席も設置されましたが、前売りで1500席完売。
無料席の列は長蛇で入場制限も実施されるほど(結果、のべ5536人が来場とのこと)。
ご当地でもありホークスのユニフォーム、キャップを被った方が多いものの、12球団色とりどりのユニフォームが観客席を彩り。
もちろんそこにはオリックスのユニフォームも。
球場全体で称賛
9:45からシートノックが開始。
外野からの好返球に観客席から拍手が自然と湧きます。
その後のシートバッティングでも感じたことですが、
通常の試合と異なり敵味方の差異がないため、好プレーは球場全体で称賛。
甲高い打球音が球場を支配するさまや、好プレーに素直に拍手する空気感はメジャーに似ていて。
10:30から投手vs打者のシートバッティング。
カウント1-1からのスタートですが、ここはやはり違和感あり。
とくに軟投派の投手では、どのような初球の入りでどのように打者を攻めていくかが面白いところ(ただコントロールの悪い投手では1-1からでも長く感じることも)。
拍手に礼
シートバッティングは、
新垣(日本ハム)vs河野(読売)、城所(ソフトバンク)、中井(読売)でスタート。
途中昼休憩をはさみ、
29人目のピッチャー、斎藤(ソフトバンク)vs高橋(元読売)、中井、松沢(読売)で終わり。
終了後は、札止めの観客席から万雷の拍手。
一度ベンチに戻った選手たちが再び現れ、ソフトバンク・城所号令の下、深々と礼をしプレー全てを温かく迎えた観衆に応え。
中井大介、城所龍磨
ここからは目立った選手を。
まずは野手から。
シートノックから目を引いたのは、中井大介(読売)。
レフトから好返球をみせ、その後はサードにも入りハンドリングも軽やか。
打っては1安打もその1本はサウスポーの成瀬(ロッテ)から。
再契約となると左投手を打たねばならず、しっかりと打ちたいところで結果を残し。
最も歓声を集めたのは、地元・ソフトバンクの城所龍磨。
2016年の交流戦MVP男は、5打数2安打1盗塁と攻守に活躍。
左腕相手でも体開かずセンター前に弾き返す技ありの一打も
強いチームでずっと待機していた経験は何物にも代えがたく。
楽天の舛田慎太郎はさすがの巧打者。
バットコントロールの巧みさはこの中では抜けていました。
コラレス、廖任磊
続いて投手。
シートバッティング2番手で登場した、Tシャツ姿の楽天・コラレスは、強い真っすぐを武器に三者三振を奪い。
マックスは150キロ、投球練習では157キロ。
同じく大型ピッチャーの廖任磊(読売)。
152キロの重いストレートで2三振にファーストフライと圧倒。
カバーに入らないなどまだまだ勉強する点は多いものも、ストレートは廖任磊とコラレスが双璧でした。
須田幸太
熟練のピッチングをみせたのは、32歳の須田幸太(DeNA)。
先輩の久保に似たキレのあるストレートと変化球を投げ分け、打者を手玉に取り。
ブルペンに1枚加えたい球団には即戦力に映ったのでは。
同じく打者を手玉に取ったのは、中日の若松駿太。
得意のチェンジアップで打者のタイミングを狂わし、打者3人ポップフライに仕留め。
ただ、ストレートがあまりにも遅い。
山本雅士、乾真大
若い玉村祐典(西武)のストレートにも勢いを感じましたが、
さらにその上を行ったのが、中日・山本雅士。
背番号204の右腕は、キップのいい堂々としたピッチングで三者連続三振を奪いました。
最速148キロのストレートに打者は差し込まれ、その後の低めへの変化球には枡田のバットも止まらず。
そんな快投をみせた山本に大きな拍手が送られました。
楽しみにしていた左腕の乾真大(BC富山)は、正直物足りず。
成長を妨げてきた制球難という悪癖が、この大舞台で現れ。
パワー型の福地元春(DeNA)も最速142キロはやや寂しく。
大山取りやめ
で、オリックスの選手についてですが、
当初4人の参加予定も、
大山暁史が直前で取りやめ、佐藤世那、園部聡、現BC福井の塚田貴之の3人に。
大山はどこかの球団から声がかかっていれば嬉しいのですが。
佐藤世那、園部、塚田についてはまた明日書きたいと思います。
選手にとっては、物心ついたときから始めた野球生活に終止符を打つ日。
それだけの思いをもってプレーしている選手たちを迎えるファンの態度は、実に温かくそこにふさわしく。
初めてのトライアウト観戦でしたが、
いろいろな思いがこみ上げてくる貴重な一日となりました。