~オリックス、2019年侍ジャパンU-18壮行試合①(高校生編) の巻~
8月26日に神宮球場で開催された、侍ジャパンU-18ワールドカップ壮行試合、高校日本代表vs大学日本代表。
夏の甲子園で注目を集めた選手が多く集うなか、やはり目玉は大船渡・佐々木朗希。
それ以外にもドラフト1位重複もあり得る森下暢仁(明治大)や奥川恭伸(星稜)、西純矢(創志学園)なども注目の的。
この中からオリックスのユニフォームに袖を通す選手もいるはずで、
私が目を奪われた選手を数回に分けてピックアップしていきたいと思います。
まずは、高校生編。
佐々木に関してはここでは収まらないので別日に佐々木評(と大船渡の決勝敗退について)のみを。
宮城大弥(興南)
佐々木の後を受けてマウンドに上がったのは、サウスポー・宮城大弥(興南)。
体は小さいものの、NPBでは長身左腕はほぼほぼ大成せず。
オリックスで言っても、ドラ1の山崎福也に古くは伊原正樹(関西国際大)。
172㎝は決してマイナスとはならず、むしろこれくらいのサイズがちょうどいいのかも。
ずんぐりむっくりの体型から切れ味鋭い変化球を無理なく投げきり。
伸びしろという点はあまりないかもしれませんが、それでも十分に一軍の戦力となりうる投手。
U-18で活躍したサウスポーといえば堀瑞希(広島新庄→日本ハム)を思い出しますが、堀に比べればストレートのキレが物足りないか。
ただそれでも、ドラフト2位あたりで消える投手。
西純矢(創志学園)
高校三番手は、西純矢(創志学園)。
前オリックス・奥浪の後輩で、西勇輝の親戚。
二年時に甲子園を沸かせた西ですが、成長という点では物足りず。
スライダーにストレート、いいものはあるもののプロレベルかと言われれば首肯できず、ドラ1の器かといえば疑問。
短所であり長所である気の強さは、いろいろと縛りのある高校野球より実力で生きるプロ向き。
指導(と環境)がはまれば化ける可能性を秘めたピッチャーです。
林優樹(近江)と島脇信也
スタミナ切れた西を救ったのは四番手の、林優樹(近江)。
クロスステップから大きなカーブにチェンジアップを駆使する変則系左腕。
大きなカーブは、同じ近江高校卒でドラフト4巡目でオリックスに入った島脇信也を思い出しました。
面白いピッチャーも、体がまだできておらず即プロ入りという印象は受けず。
石川昂弥(東邦)、山瀬慎之助・奥川恭伸(星稜)
野手では石川昂弥(東邦)に山瀬慎之助(星稜)。
懐の深いバッティングの石川は2012年の堂林くらいは期待できそう。
奥川とバッテリーを組む山瀬は強肩が魅力。
今夏最も長く野球をやった奥川恭伸は登板せずも、甲子園でのピッチングは文句なし。
あの球威にクレバーさ。
ドラ1(特に中日)は確実。
すべての輝きを消す「怪物」
高校のみならず大学生にも素晴らしい選手が数多くいましたが、彼らすべての輝きを消したのが、高校日本代表の先発を任された佐々木朗希。