~オリックス、石川・河野外してドラフト1位・宮城大弥 の巻~
プラス1は石川昂弥
ドラフト前日、ドラ1の最終候補を4人と述べ、さらにはポジションについても明言しなかったGM福良。
昨日の記事でも書いていた通り、プラス1の正体は石川昂弥(内野手/東邦)でした。
佐々木にもいかず、奥川にもいかず、さらには最有力とした森下暢仁にもいかず。
オリックスがドラフト1位に指名したのは、野手ナンバーワン評価の石川昂弥。
中日が前日に指名公言していたなか敢然と。
楽天が佐々木に向かうと読みきり2球団競合と仮定しての指名だったのでしょうが、ソフトバンクがまさかの石川指名。
内川・松田が下り坂に入ってきた現状を鑑みての石川1位は、今ドラフト最大のサプライズ。
オリックス1位・石川昂弥
怪物・佐々木に森下、奥川。
確かに素晴らしい投手も、ソフトバンク同様オリックスも現状を鑑みれば打てる野手が欲しい。
ということでのオリックス1位・石川昂弥指名。
これ自体は理に適ったもの。
結果は与田の誠意が勝り、くじを外しましたがこればっかりは仕方ない。
森下暢仁にいっていれば、との思いは消えませんが。
外れ1位・河野竜生
外れ1位は、社会人ナンバーワン左腕の河野竜生。
凄さは感じないがうまさを感じるレフティで左腕不足のオリックスならばこの指名も十分に理解できます。
昨年の阪神のように外野手外して外野手と続ける作戦もありえたでしょうが、今年はドラフト1位に値する野手がおらず。
が、日本ハムと競合。
連敗続きでくじ係を解雇された栗山が相手でしたがここもまたも負け。
福良から西村に代わっても効果なし。
外れ外れ1位・宮城大弥
二度くじを外しての外れ外れ1位は、興南・宮城大弥。
ここでの重複はなく、ようやくオリックス1位確定。
顔のみならず投球スタイルも18歳とは思えないサウスポー。
3年後の21歳で比較すれば、河野よりも上に行ける可能性を秘めた投手。
山岡同様にダルビッシュがその投球を称賛した宮城が同じオリックスに入るは単なる偶然か。
指名順位も各々一つずつは高かったかなと
以下、2位で186㎝の大型遊撃手・紅林弘太郎(駿河総合)。
3位は近大の快速サイド・村西良太(近大)。
4位にU-18日本代表の右腕、前佑囲斗(津田学園)。
そして本指名最後となった5位で、高校時代から注目だった勝俣翔貴(国際武道大)を指名。
個々の選手についてはまた別日にまとめますが、
4人すべて個人的にはそれほど高く評価していた選手でなく、指名順位も各々1つずつは高かったかなと。
2010年ドラフト以来
今季の最下位の主因は、明らかに打力不足。
ただこのドラフトでそこが改善されたかといえば否。
石川の1位指名が示す通り、もっと先をみての今ドラフトなのでしょうが、指名選手と順位をみても私は高い評価を与えることはできず。
上位2名を高校生が占めたのは、悪夢の2010年ドラフト以来。
もちろん、そんな私の危惧など一掃するような働きをしてくれれば大喜びですが。
トップ3を除けば決して豊作とは呼べない今ドラフト。
1位で佐々木・奥川・森下そして石川を獲ったチームが勝ちで、それ以外は現状負け。
育成8人指名
パッとしない本指名にもやもやとしていたなかで始まった育成ドラフト。
オリックスとなって初めての入団テストをGM福良指揮のもと開催したことに加え、表立っては否定はしていなかったものの三軍制導入をストップしていたであろう吝嗇家の長村の退任もあって、指名が増えるであろうと思われていましたが、獲るわ獲るわで、高校生5人・大学生2人・独立1人の計8人を指名。
ドラフト6位の大下以外よく分かりませんが、育成選手の大量指名は球団の本気度が窺えて素直に嬉しい。
競争激化
層の薄さを痛感し三軍制導入を決めたのは首位・西武。
その西武をCSでこてんぱんにやっつけたソフトバンク4連勝の立役者は、エースの千賀であり正捕手・甲斐であり、牧原大成に韋駄天・周東。
彼らすべて育成組。
若人の人生を預かる以上、現実問題そうであったとしても、これだけ獲れば誰かが出てくるだろうでは失礼。
競争激化は明々白々。
そしてそれこそが負け慣れたオリックスに最も欠けていたもの。
球団の覚悟感じる育成での大量指名は、本指名のまずさを消化するには十分なものでした。
最後に、
監督就任一年目で独立リーグ日本一に輝いた徳島から3人の選手がNPBへ。
監督の、オリックスOB・牧野塁にとっても忘れられない一日となったことでしょう。
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